寝かしつけのコツ『環境編』
こんにちは。
今日は寝かしつけのコツ、その中でも、『環境』という点に注目してまとめてみたいと思います。
「うちの子、なかなか寝てくれなくて……」
どの園でも、一度は聞く悩みです。
理由は各ご家庭によって違うので、「こうすれば簡単に寝てくれますよ!」というのは難しいのです。
でも、こういうポイントを見直してもらえば改善できるかも?というポイントはあると思っています。
3つ、紹介しますね。
1 寝るための環境になっているか?
大人の感覚ではなく、子どもの感覚で考えるのが大切です。
大人は仕事に、家庭の仕事にと、日々疲れていますから……横になればすぐ眠れる!という方が大半ではないでしょうか。
なので、大人の感覚だと、だいたいの環境はオッケーになってしまうんですね。
でも、子どもにとっては違います。
部屋の照明が明るすぎる。
隣の部屋のテレビの音が聞こえる。
お兄ちゃん、お姉ちゃんが遊んでいる声が聞こえる。
すぐ近くにおもちゃが見えている。
こんな環境では、刺激が多すぎて子どもは眠れません。
いっそ、退屈でやることがないから、眠るしかない。それくらいの環境にした方が、子どもはすんなり眠ってくれると思います。
2 直前にテンションを上げていないか
なかなか子どもが寝てくれない、と悩む保護者に、寝るまでの流れを聞いてみると、結構な確率で寝る直前に何かが起こっています。
大好きなお父さんが帰ってくるとか、お母さんのお風呂を待つ間テレビを見ているとか、ゲームをしているとか。
高ぶった神経のままでは眠れません。
大人でも、高ぶった神経のままでは眠るのが難しくなります。それでも、大人は自分で原因に気づいて
「あ~ちょっと興奮しちゃってるな、落ち着かないと……」
と対策をとることができますが、子どもにそれは難しいです。
できるだけ、眠る直前にイベントを起こさないのが無難です。
どうしてもお父さんが帰ってくるまで待っていたい!
じゃないと寝ない!!
という子ども心もあると思うので、その場合は、クールダウンの時間をとってください。
布団に入れて「すぐ寝なさい!」は無理だと割り切っていただいて、上がり切ったテンションをゆっくり落としていく時間を作ります。
テレビ、ゲームは不向きです。
絵本やパズルなど、静かな環境で行えることが良いです。
3 子どもと会話をし続けていないか
これは保育士でも加減が難しいところなのですが……
相手が反応してくれると分かると、意地でも眠らず話し続けたがる子がいるんです。その場合、子どもの言葉に大人が言葉で返事をしていると終わりが来ません。
でも、ご家庭によっては、眠る前の時間しかゆっくり子どもの話を聞いてやる時間がとれない!ということもありますよね。
せっかく子どもが話してくれるのに、無視するなんてできない!という方もいるでしょう。
ここで1つ、意識を変えていただきたいのが、『言葉で返事をすることだけが返事ではない』ということです。
子どもと目を合わせて、子どもの言葉に合わせて相槌を打つ、微笑む、表情に変化を起こす。
それだけで、子どもはちゃんと『聞いてもらった』という感覚になります。
ちゃんと自分だけを見ていてくれる。
自分の言葉に反応してくれている。
この人は自分を受け入れてくれているんだ!
子どもは満足しますし、安心します。
言葉で反応してしまうと、その言葉が刺激になってしまって、子どもの気持ちを高ぶらせてしまうことがあります。
表情の変化は穏やかな刺激なので、そこまで高ぶることはないと思います。
内容によっては、大人からの返答を求めるものもありますよね。
そういう時は
「じゃあ、起きたらその話しようね。約束ね。」
と受け止めてあげてください。
「もう寝る時間なんだから!」
という返答だと否定になってしまいます。
今は寝る時間だから話さないけど、あなたの話したい気持ちはちゃんと分かってるよ、と受け止めてもらえれば、子どもは落ち着きます。
次の日。起きてきた子どもが再びその話題を始めたら、その時はしっかり話を聞いて、言葉で返事をしてあげてくださいね。
この約束が成立しないと、「起きたらね」の言葉は効果をなくしてしまいます。
約束を成立させるところまでをセットとしてください。
この3つのポイントを見直してみていただくと、何故子どもが寝ないのかが分かるかもしれません。
他に『体調編』、『気持ち編』が考えられるかな~と思っているので、近いうちにまとめたいと思います。
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