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知らんおっさんに娘を任せる

18〜20歳くらいの間の出来事で
しばらく忘れてたんだけど
この前近くを通った時に思い出して、
今振り返ると異常性が身に染みて気持ち悪く
え???てなった話をします。

わしは高校卒業後3年間
音楽系の専門学校に通ってました。

入学当初のわしのプランは
バイトしながら学校に通い、
自分のお金で欲しい物を買いながら
音楽の話ができる友達と
学生生活をエンジョイする!
みたいなものでしたが、

速攻で父親からバイト断固拒否されます。
1回無視して面接行ったけど帰宅したら
「お前なんしよーとや?」て圧かけられた。

でもさぁ!年頃の女の子、色々お金かかるんよ。
しかも欲しい楽器とかもあるしさぁ、
かといってお小遣いが貰えるわけでもないし
どうやって生きていけばいいの?ってなるやん。

うちは自営業やったんやけど
父親の暴君っぷりに従業員が誰1人続かず
結局わしのバイトというか収入源は
父親の仕事の手伝いになった。

といっても「こんくらいのバイト代渡せ」という
父の頭の中でのお金の計算と
「そんなに渡せないよ」と
実際に家計をやりくりしてる母の温度差がすごくて
とりあえずどっちの顔色も伺いながら
バイト代というかお小遣いをもらってた。

父の仕事は電気関係のゴリゴリの現場仕事で
暑さ寒さ関係なく職人のおっちゃん達に混じって
作業服にヘルメットして行ってたけど、
何を根拠に頑張れてたのか謎すぎる。
新興宗教の狂気じみた修行にハマるのと同じ
恐怖を感じる。

何かに従っとけば人生は報われると思っていた頃(洗脳)のわし。

そんなある日、ついていった現場で
アパートのオーナーさんご夫婦と知り合い
行くたびに色々話したりしていたら、
オーナーご夫婦のご主人の方が
元々音楽好きで自宅の一室を
簡易スタジオみたいな部屋にしてるって話になって
なんか勝手に大人達の中で話が進んで
楽器を持って遊びに行くことに。

こっからはご主人のことをじじいと書きます。

なんや目的がよくわからんまま日程が決まり
わしは重い楽器を1人で抱えて
オーナーご夫婦の自宅のインターフォンを鳴らす。
そのままスタジオという名の
楽器が適当に置いてある部屋へ招かれ
じじいと2人で1時間くらい楽器を演奏して
その後は出されたお菓子食べながら
なんか喋って終わりというのを月一でやってた。
このスタジオという名の部屋が
窓無しのまじの密室で
正直親戚でもないじじいと2人きりは
気持ち悪かった。

ちなみにじじいはサラリーマンを
定年退職したただの音楽好きで
特に楽器が上手いわけでも、
そういう仕事をしていたわけでもない。

でも帰宅後父に
「今日も〇〇さん家行って、演奏してきたよ〜」
って報告すれば機嫌が良くなるので
これは良い行いなんだろうと思ってた。
やっぱ宗教やん。

そんなのを何回か重ねているとじじいから
定期的にメッセージが来るようになった。
「元気?」「今何してる?」とか。
返事を返さないでいると夜の23時とかに
電話をかけてきたりとかしだして、
流石に嫌な気持ちになってきたので
父に相談するも
「酔っ払ってたんじゃない?」とかで流されて
あげく「次はいつ行くの?おっさん寂しんやろう、相手してあげなよ」
とか言われて、もう行きたくないとは言えず
結局途中から、父には
「〇〇さん家行ってくる」と
嘘をついて家を出て、
1〜2時間どこかで適当に時間を潰し
行ったフリをしてた。

その内に、じじいからのメッセージが
ハートの絵文字がたくさんとか
電話に出ないと夜中でも出るまで
何十コールも鳴らしてくるとか
どんどんエスカレートしていき、
やっと父も危機感を持ってくれたのか
「もう無視してていいよ」となって
着拒して終わったんですが、

お父さん、無責任すぎん?
てか、世のじじいが全員危ないとは言わんけど
普通年頃の娘をよく知りもしない
じじいに任せるか?
親密な関係でもなければ、大した用事もないのに
連絡返さなかっただけで
夜の23時に鬼電してくるじじいとか
常識的に考えてやばいやろ。

ちなみにこの事、
当時から言いようのない気持ち悪さがありつつも
対処できない自分が悪いと思い続けていたし、
後半は父に嘘をついてる罪悪感もあったりで
蓋をしていたので、
最近になってやっと、
ここまで明確に、やばい!気持ち悪かった!
と思えるようになった。

今更このじじいやお父さんに文句を言うわけでも
今流行りの"本当は怖かったけど言えなかったから
今告発しますブーム"に乗るわけでもないけど、

毒親育ちって判断基準が周りにいる
頭がおかしい大人に依存してるから
普通は気づくことも気づけなかったり、
自分の感情を明確にするのに
とても時間がかかる、という
メンタル整理noteでした。

若い子の様子がおかしいのは
意外と大人のせいやったりするけんな!!


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