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朝日新聞が報道した「平和よみがえる南京」の写真特集。⑤(日本軍による虐殺などなかった証明)を紹介します。


暴かれた本田ルポの正体
 
 しかし、中国側の言い分だけを煽情的に誇大に 記録しただけの「中国の旅」も、化けの皮がはが される時がきた。
 
例えば本多ルポは、
 「撫順炭鉱には約三十の万人抗ができたとい うから、ひとつ一万人としても三十万人になる。 四十年間も日本に占領されていた炭鉱であれ ば、この数字は決して“白髪三千丈”の次元のものでないことが、大石橋の例からも理解でき よう」
と述べ、撫順炭鉱でも三十万人の虐殺があった、と書きたてたのである。
 
 さらに、本多ルポは、コレラ発生で「防疫惨殺 事件」なるものを告発し、中国人鉱夫が千人以上 も惨虐極まる殺され方をして、万人抗に投げ込ま れた状況など、とても読むに耐えないような地獄 図を、これでもか、これでもかと言わぬばかりに書きつらねている。

 そんなことは絶対なかった、だいいち「万人抗」 などというものは、見たことも聞いたこともない、 とんでもない濡れ衣だ、というので、かつて撫順 炭鉱に勤務していた人びとが組織する「撫順会」 や「元南満鉱業社員」の人びとが合同し、結束して起ちあがった。

 このことは産経新聞にもしばしば報ぜられた が、雑誌「正論」にも「重ねて言う、万人抗はな かった」、さらに代表五人による「私たちは万人 抗なんて知らない」「朝日・本多勝一記者の誤報」等々、言論活動を重ねていった。朝日新聞社への 申し入れも行なった。

 朝日はついに、「万人抗に ついては、本多を含め、私どもといたしましても、 調査を進める必要があると以前から考えています」と、調査を約束するところまできた。
 
 肝心の本多記者は、この虚偽の報道についてな んと言っているかというと、「私は中国側の言う のをそのまま代弁しただけですから、抗議をする のであれば、中国側に直接やって下さい」、オレ の知ったことではない、文句があるならオレに喋 った中国人に言え、オレは聞いたままを書いたに過ぎない――と言うのである。
 
 なんとも無責任きわまる話である。日本人側の取材も意見も聞かず、事実の確認もせず、ウラも 取らず、「ただ聞いただけを書く」、それが一人前 のレポーターと言えるであろうか。

 また、それを 臆面もなく、そのまま四十回も連載する新聞社も 新聞社である、と言わねばならぬ。要するに、こ れによって「中国の旅」の正体があばかれたので ある。
 
 すなわち、撫順炭鉱、南満鉱業(大石橋)における数十万人におよぶ現地人の虐殺と 「ヒト 捨場」万人抗は存在しなかった、本多ルポは大デ タラメのためにするフ言であった、ということが、 関係者の長い年月のたたかいと努力によって明ら かになったのである。
(この項は田辺敏雄著「朝日新聞に押しつけられた大量虐殺」を参考とした)
 
 さて、最後に残されたのが、いわゆる「南京大 虐殺」事件であるが、これまた「万人抗」と同様 大インチキのしろものと見てよい。

 

  朝日新聞が報道した『平和甦る南京』の写真特集
              著者:田中正明  ( p、10~12 )

    ※ 深田先生から本の紹介の了解を得ています。



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