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始まりと終わり。そして循環

今日は料理とデザイン。


自宅で過ごす時間が長いので、いつも家で料理をするようになったという方も多いのではないでしょうか。私も料理することはは大好きではありますが、如何せん家族が全員いるので、3食をキッチンから出すことになり、いつも以上にキッチンに立っている時間が長いです。

そして、気になるのが、この料理の始まりと終わり。

料理はどこから始まってどこから終わるのか

まず、料理するには材料がないと作ることができません。道具ももちろんですが、そこはキッチンにもうあるという前提で。
なので、料理はまず材料をそろえるというあたりが始まりになるのかなと思います。何を食べるか考えるということが最初に来る場合もあるかなと思いますが、実際に行動するのはやはり、材料をそろえるところから。冷蔵庫の在庫を見てどうするかというときも、食材の選別からですよね。
この材料をそろえるにはどうするか、というとたいていの場合は買い物をしないといけない。八百屋でもスーパーでも良いですが、食材を選ばないといけない。ネットスーパーで配送は頼むとしても、何を買うか、商品を選びます。
この食材を揃えるというのが、毎日きっちり家族が食べるとなるとすごい量。気が付けばお米が減り、野菜もどんどん減る。お肉とかお魚は日持ちしないから気づいたら何もないみたいなことも。
キッチンに立つ前から料理ははじまります。そしてこの材料をそろえる作業は結構大変です。

さて、材料もそろったところでついにキッチンに立ちます。ここからは本格的に料理開始。野菜を洗って、切って、したごしらえして・・段取りがとっても大事。どの順に作ったら冷たいものとあたたかいものが順番に完成するのか、ちゃんと考えないとなかなか上手くいきません。途中に、洗い物もしつつ、出来上がる頃には、火にかけてあるお鍋以外は片付いているのが理想。これがパシッとできるととても気持ち良いです。逆に家族が作ったあとのあと片付けは、それはそれは全部残っていて片づけるのが本当に大変です。キッチンからテーブルに移動するときには、ひとつの小さな終わりとして片付いていてほしいな、と。ここは修行が必要なところでもあるのですが。

そしてみんなでテーブルについてごはん。意外に時間がかかるのが盛り付けやお箸などの準備。結構時間かかります。でも料理において見た目ってとても大事だと思います。味や香りももちろんですが、最初の見た目が味わうときのはじめの瞬間。似合うお皿を選んで、盛り付けます。自分のお箸とお茶碗も一緒に。
あとは美味しく、楽しく食べれたら最高! ごちそうさま!

さて、食べることはここでおしまいですが、料理はここで終わらないはず。キッチンとテーブルの片付けもちゃんと料理のプロセスだと思います。我が家の家族だけでないですが、この最後のプロセスにいきつかない人ってちょっと多い気がします。そう、確かに食後はゆっくりしたいもの。でもゆっくりしたいからこそ、料理を作っているときにも手際よく片付けをするし、夜のお茶のためにもササっと片付けをしておきたいところ。
日本料理屋さんで働いていたときも、板前さんは最後きっちりと片付けてお茶を飲んでいました。道具やその日活躍したキッチンへの感謝も込めて、しっかり片付け。次に使うときに綺麗な状態ですぐ使えると、とても気持ちが良いです。

さて、きちんとキッチンも片付いてここで料理はおしまい。準備と片付けまできちんとできてこそ料理と思っているし、ここまでできればお三度もスムーズ。
でも最近はさらにもうひとつのプロセスを足してみることにしました。フードサイクルを考えて生ごみを、コンポストを利用して循環させてみることに。
3食きっちり家族で食べると、結構な生ごみがでるので気になっていました。暖かくなってくると臭いとか虫とかそんなのも気になるし、いつもより多いのでほんと気になって。そんな時に友人が勧めてくれました。これでキッチンも片付くし、ゴミも減るし、しかも肥料ができます。まだできていないですが、肥料は我が家の小さな家庭菜園に使うつもりです。こどもは、生ごみ入れて、肥料できるの~?と興味津々。2か月後が楽しみです。

つくるということには、始まりと終わりが存在していてそこをどのようにデザインするかということは結構快適さに差が出るとろだなと、料理を通して実感しています。さらにつくったあとに循環をつくることができるということも体験することができました。
いかに始めるか、料理だったら何をつくるか、どうやって食材を手に入れるかにとてもクリエイティブな面がありますし、終わりに関しても、きちっと仕上げるということでそのあとの気持ちよさが全然違います。つまりアウトプットの料理ではないところでアウトカムとして人の気持ちを動かしているということ。さらに残りの材料が循環する。次につながる。
生活をきちんとできればたいていの仕事はできる。逆にきちんと身の回りのことができないということは仕事ができない。だれかが言っていた気がします。ひとつのことも、大きな流れのなかで続いていきます。
料理の始まりと終わり。
それは生活のなかのゆるやかな循環の流れを教えてくれました。

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