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読書とその後

1か月くらい前に、ソフトウェアオブジェクトのライフサイクル(テッド・チァン)を「息吹」の中で読んでからしばらく、もやもやしたり、ふと思い出したり、いろいろな場面でリンクして考えたりしてた。

たとえば、あるとき外で吠えまくっている犬がいて、飼い主が強めに「静かにしろ!」ってどなるのを見た友人が「自分の子どもだったらあんなふうに言わないよね?」と非難気味に言ったんだけど、そこから想像の犬視点の世界に入り込んでしまい、私たちは犬からしたらまったく無意味な、謎の行動をしていて、遠くの仲間と会話をしている犬に対して意味もなく吠える人間がいて、この近距離でどゆこと?って思われてたりしてさ、浜辺で遠くを意味もなく眺め、ゴミを拾ったりするのに、なぜこんなに最高な腐った魚に体を擦り付けないんだろうかと答えて怪訝な顔をされたり、子どもにとってたまごっちが死んでしまって悲しくなったり風船が割れたら世界が終わりに感じてしまうような悲しみの指数とか本当なのになあって、何かまとまらず、保温放置してたら、本心(平野啓一郎)を読み始めて再点火してしまい、本心がなかなか進まずソフトウェア・・と行ったり来たり。
人と動物、人と物、人と亡くなった人(への感情)、仮想世界の倫理とルール、作り物からの刺激、純粋無垢と経験値、SDカードの小ささとデータの大きさ、斎藤佑樹は悪くない・・。生活しているとあちこちで思いつきにぶつかってしまって、一向に整理ができず、かといって混乱してるわけじゃなくて、整理ができない人特有のごちゃごちゃしているところで寝っ転がる居心地の良さを感じている。

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