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「魚の眼」(詩)

無垢でいる必要はないけれど
無意識は使える手はずを整えていて

無駄は好きに継ぎ接ぎすればいいけれど
無為はできる限り働かないように見つめていて

無自覚はどうすることも叶わないけれど
無抵抗でいるのなら 決心を鍛えなくては

無から有へ
有から在へ

出来事は連なるけれど
繋がりはばらばらのままだ

私の蹴った小石が殺した魚の眼は
いつまでも闇を背景に私の形を焼き続けている


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