「おぼえているのは、それだけ」(詩)
生き延びてしまった だなんて
言い逃げもいいところ
せめて美空の遥か上
なんてところに居られたら
この叫びも 気持ちいいだろうに
すぐそばで
ただ 手が届かないだけで
より近くに
いるんだけれどさ、本音を言わせてくれることはもう無いから
生き延びてくれよ
その胸よ 繰り返せ
今の一秒を送り出し
この今を抱きしめて
急ぎ足には要注意
そのままの体温で
繰り返すその音が温める
体温は沁み込んで
この目はそれを 追いかけているのだから
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