あなたはきっとやさしい
だってやさしいひとが
なんにんも
なんにんも
あなたをやさしいと言うから
みなそれぞれに
方向もかたちも色もにおいも鱗も骨もちがう
もしかしたら言葉もちがうのかもしれない
やさしさを茂らせて揺れる地表をもつひとたち
それが
なんにんも
なんにんも
あなたをやさしいと言う
わたしもあなたをやさしいと言う
あなたはくびをかしげながら
ふしぎそうにわらう
そうね あなたはただ知っていてくれたらいい
あなたはやさしいこと
やさしいひとたちに
やさしかったのだということ
育つ森も見守るように知っていて