「混血」(詩)
眠たくて 煙たい
今日を免れた
小さな失敗の毛玉は
明日には穴を柔らかに塞ぐかしら
これ以上ない
雨上がりの空の晴れがましさで
仰ぎ見るほど立派になって
私を影に落とし込んで
釣り上げて 捨てる罪
無かったことに、できません
あなたの手の温度で焼けた
肌は
白く膨らんで
言葉で撫でてくれても
甘痒いばかり
どうせなら冷水を浴びせかけて
その腕に自信があるのなら
鈍で構わない
この皮を剥ぎ取って、はやく新しい一枚を
愛したかどうかも
分からない明日は嫌
焦がれて 焦がれて 抉じ開ける
その手が何を握りつぶしても
伝った汁を舐めとる
喉を潤していたいのよ
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