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耳鳴り (詩)

耳鳴りが 私を舐めた
生温い風
ゆっくりと近づく雨の夜
明けない朝もいいだろう
灯された灯りが
ちろちろ 揺れて
息を 視点に置く
たまらずにふさいだ両耳に
もう暗闇はたまりはじめ
窒息する小骨が
耳の壁をひっかきおちていく
ああ 耳鳴りが

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