見出し画像

いと となる(詩)

遠くに行くことが 愛だ
だから 私は
全くの別のものにうつるほど
遠くまで行こう
何度 死の小石につまづいても
足裏が削られ
風に留められ
水に飲み込まれてしまっても
月まで行こう
それさえ越えよう
遠く 遠く
誰の手の平も触れ合わせていない
暗いところへと進もう
やがて 目をとじて
本物の闇が心に届いたら
精一杯の
あらゆる意味をつないだ
あの日へと叫ぶ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?