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tomekantyou1
「頸」(詩)
物語りを裂いてはいけない
丸のままで取り出して
そのために私の顎を砕きなさい
歯を押し沈め
舌を平らにし引き摺りだすの
物語りを私の感情で歪めてはいけない
頼りない骨組みの
細部の機微も知り抜いて
色の滑りも違えずに光を反し
世界にただひとつを取り出しなさい
私を傷めても
物語りの頸を
そっと両手で支えなさい
遠く遠くの視界まで
透明を儚く知るために
物語りをとりあげてくれ
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