「花」(詩)

ひとは 花だろうか
朽ちるそのときまで
愛を知ろうと生きるとしたら
哀れに思って 花弁たちも
ゆらゆらゆら
うつろに揺れる
土に打つのを遅くして
溶けた瞼で 合わせて 剥がす
空を見つけたその目の奥で
愛を骨に通して立った
この棘を撫でる

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