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灰を濡らす雨(詩)

声を上げて降り出した雨に
追われる背中

こんなにも寂しいというのに
少しも言う通りにはしない

仲違いさえしなければ
何だっていいというくらいに
あいしているのに

遠くにはいかない雨が
弔いを真似て光った

午後は遅くまで
終わらない

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