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「足裏に灯を」(詩)

つよい喉を喰い尽くせ
青い灯火に 指をそえて
暗い朝を そっと守る

落ちていくものに導き手を
次から次へと覚めていく
絶望を割かせて彩りを
誰もが溜息をのみこむ

自分の次がいることが
慰めなのか 諦めなのか
笑いもせずに 突き落とせ

嫌ならば
足を砕かれようと逃げろ 逃げのびろ
白い聖夜はやってこない
向かっていくことでしか息はつづかない
九折の苦しみだ

そして 縺れ 転がり 何と分からずに必死に掴む
葦の先端を、手放すな

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