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「夜の声」(詩)

金色だ
紫だ
明るさは抜けていき
地面を染めて沈んでいく
今明けていく方へと流れるからだ

濃紺の
絹が降りてくる
細やかなその生地の隙間
あれは かみさまの涙を隠す?
それとも かみさまは覗いてらっしゃる?

夜が私に声をかける
やあ お帰り お帰り
まるで私が家出をしていたみたいな言い様で
それはやさしく声をかけてくる
あまりに親しい暗闇に瞳は光る

また行ってしまうのに
ひっくり返された砂時計のごとく
どんなに愛が深くとも
ここに居るとは言えない声は
あるままやさしく お帰り という

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