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静かな森の中に通る_「人はかつて樹だった」を読んで

昨日は朝のうちに図書館に行きました。

ダレン・シャンの3と4を借りるのと、
(読んでます!そして面白くなってまいりました。
面白くなればなるほど、私の好きな人物が亡くなりそうで、、、)
今月からはじめた川柳の、
勉強をかねて本を読んでみようと思いまして。

ダレン・シャンはあったんです。
私以前は二年前に借りられたきりなのだけど、
(本の中に借りた時にもらうレシート?が挟まっていて、
それが二年前のでした)
面白いのが、
一冊ごとに挟まっているものが違っていて、
一巻のときは食べかす、
二巻には埃のかたまり、
三巻には髪の毛、
そして読み始めた四巻にはちょっとぎょっとするくらいの動物の毛が、、、
きちんとその度にゴミ箱の上でふうっと払ってから読んでいます。
古本に色んなものがまぎれてるとはいうけれど、
図書館の本にもいろんなものがはさまっているものなんですね。
児童書だからっているのがあるんでしょうけれど。
もう逆に五巻では何が挟まっているんだろう、、、と
ちょっと考えてしまっています笑


話がそれましたが、
川柳の本を探してみたのですが、
サラリーマン川柳とシルバー川柳の本はたくさんあったのですが、
私が読みたい感じの本は無くて、、、
そのうち隣の棚の詩集に手が伸びていきまして、
長田弘さんの詩集が何冊か並んでいるのが目に入りました。

長田さんの詩集って、
タイトルからして長田さん的だな、と。
タイトルだけ読んでもちょっと満足してしまうくらいでした。

そのなかから一冊を借りることに。

それがこの『人はかつて樹だった』でした。

帰ってきて少し読んでいたのですが、
パソコンがちょっと不調気味になったり、
晩御飯にたこ焼き(タコは入りません笑)をせがまれてしまったりで
読み終わらず、
ダレンを持っていこうと思っていたのですが、
どうしても読みたくて、この一冊を持っていきました。

長田さんの言葉は、
静かな背中のようです。

その背中を眺めながら、
それを包み込む森そのものを少し引いて見ている。
追いかけるほど歩調を合わせなくてもいい。
ただ、
同じ世界にいるんだね、と気配で応え合う。

そんな思い出が描かれる詩集でした。

ふかい森の樹々の色と、
白髪の多くなった高い位置の頭。
後ろ手に組まれた手は乾燥しているのだとおもう。

こんな背中になれたらいい。

そう思う一冊でした。

とても静かに休憩が出来て、本当によかったです。


詩集を読み終えたので、
次はダレンとクレプスリーと共に、
バンパイア・マウンテンに登ろうと思います!



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