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inagakijunya
「涙はおちる」(詩)
涙が慰めになるのは
どの深度の悲しみまで
それとも どこまでも静かに沁み込んで
誰の名前を爪先に
どこまででも 届くのだろうか
平気でいられたならよかった
恐れに折りたたまれて
こんなにも小さく呼ぶ
触れたなら大波を生む
悲しみ
私の名に成って
あなたの名に織り込まれて
しまった
もう その個々の名前を抱きしめることはできない
涙だけがどこまでも
最後まで
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