「光に変えた」(詩)
君が光に変えた
暴力のように
荒れ狂う心を抑えつけ
根こそぎ全てを現わせと
暗闇に潜んだ私を
そのまわりで馴染んだ世界を
暴き立てた
私は
光になんて成りたくないと
言ったのに
くっきりと
口にはできなかった
だけど目で
君の目に私は言ったのに
あんなにも
切実に
それなのに 君
君は
光に変えてしまった
あまりの熱に君の全てが焦げて崩れる
ありったけの誠実だった
君が
君を見失って
この視界が
光だと言われても
分からない
今も
私は真っ白い闇に居るのかと思う
私は
君が埋もれてしまった熱に
いつか近づけるだろうか
君が光に変えた
それを暴力となぞるほど
私は
私の全てが
傷に成ったように
生きている
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