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とりの足(詩)

道が割けていく
その音が 風にぶつかって
粉々に砕かれる
青い空が
ゆっくりと積み上げられて
三角を生んだ先に
まだ名前が無い場所が丸まる
あなたの足の爪に似てる
傷んで 小さく
割けた向こうを歩いていく
同じ土だった頃を忘れ
きっとちがう雨を飲む
今はどこまでも遠のいて
はるか先から見たのなら
道は結局一つのままだったと
見えるのかもしれない
それでも もう あの足の爪は見えない

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