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milkyway4110
「おなじものにならないで」(詩)
おなじものにならないで
どうか
どうか
花の唇 押し当てて
星のうつりゆく先を 見つけたいと
走りだした 若い足首を
だれがつかめるものですか
あたたかな血の輪は勢いをつけて回りだす
おもいものにはならないで
どうぞ
どうぞ
疲れ果てて横たわるとき 星にすべてはおとしてしまって
明日を開こうと
次から次へと閉じた貝を抉じあけていく
手も足も塩の染みこんだ 白
どれだけ命をくべたとしても
ただ 今が燃えるだけ
ひとつを選んで 数多が落ちる
無軌道に感動する胸に
差す光の方向
おぼえていて
あたりは深く落ちくぼんで
あなたの思考をうけとめている
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