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とし総子
2022年7月18日 18:00
寝過ごして辿りついたバスの終点は、ひとりの少年と、打ち上げられる海の生き物があるばかりの海辺でした。どうしても帰られない主人公は、その海辺で過ごすうちに過去のある一日に、強烈に焦点が当たることをどうすることもできない。その日の現実が彼を呑み込んだ日、彼が取らされ、そしておそらく心の奥底にあった選択として選んだ道。こんなふわっと着地してしまった結末が、なかなか頭から離れないお話
2022年7月2日 18:51
ひさかた、という言葉が天、雨、月、雲、そういうものを意味する古語だと知ったのは、この漫画を読んでからでした。久方、ということばは、もしかしたらそういうもののように遠く離れていたけれど、気持ちはいつでもそばにあるそういうもののようにいつもいっしょにいたようだったよという気持ちを向かい合うひとに言ったのかもしれませんね。とてもうつくしい本でした。おすすめです。