マガジンのカバー画像

詩、誌、氏

700
詩だ、と言い切れない。でもたしかに私の書いたもの。 短くて、要領は得ない文章のかたまりなのだと思う。 でも書きたくなるから、こうして出してしまう。
運営しているクリエイター

#花

「はな」(詩)

燃え盛るのならば 咲きなさい 深く 深く その黒く焦げていく先から 落とす細胞の死を払って …

とし総子
3週間前
11

「花」(詩)

花が湧く 咲くために 咲くために すきまを探り当てて ひかりをきき分けて 花が湧き上がる つ…

とし総子
3週間前
17

「花と雷鳴」(詩)

雷鳴が花一つに恋をする それが純粋かどうか ふたつのあいだに関わりはなく ただ濡れた花弁の…

とし総子
1か月前
14

「無音の不明瞭」

無音が湧き上がって 私の耳を割ろうとする それに抵抗して 私はうつくしい歌を回す 無音の不…

とし総子
1か月前
13

「詩は花」(詩)

詩は花だ 私に根を張り 遠い空へと咲く 風の兄へ微笑む 淡い月に甘やかされて こそばゆい振動…

とし総子
5か月前
14

「花」(詩)

ひとは 花だろうか 朽ちるそのときまで 愛を知ろうと生きるとしたら 哀れに思って 花弁たち…

とし総子
1年前
11

「花」(詩)

ああ 炎は こんなにも 大きく 燃えていたのね 私の意識を焦がすほど 伸びあがるいくつもの手 撫でる透明はいくつも膜を持って その赤い手を受け止める どうか けして 弱らないで まわりのあらゆるものを 焦がしても 崩しても どうか 少しだって 弱らないで 私の喜び 私の果てしなさ 燃え上がっていて 伸びあがっていて どうか 私の炎よ

「死と星と花」(詩)

死が あなたの肩にかかる さぁ しっかりと前を合わせて 指先も 足先も きちんと包んでしま…

とし総子
1年前
10

「白い花」(詩)

白い花が咲きますね どうしようと 勝手だと 頬を 大粒の透明が踏み荒らしていく 君の唇が …

とし総子
1年前
17

「花をのぞむ」(詩)

咲いた花を覗いた 可憐だと言われ 指を押し込まれる つぶそうだなどと 考えるはずもない の…

とし総子
1年前
7

「胸が痛い」(詩)

胸が痛い 中に コイでも 飼ってるみたい 胸が死体 中に ハトが 歩き回る それも何羽も 胸…

とし総子
1年前
4

「私の実を取る」(詩)

空は虹色に光り 雨はどこまでも濡らすだろう 私の小さな種を風がくすぐる 真ん中に宿って いつ…

とし総子
1年前
29

「月夜」「夏の散策」「花首」(詩)

【月夜】 剣が夜の胸を刺す 白い光が漏れて この道を照らす あの果てが鳴る それが祝福か …

とし総子
2年前
5