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燃え盛るのならば 咲きなさい 深く 深く その黒く焦げていく先から 落とす細胞の死を払って …
花が湧く 咲くために 咲くために すきまを探り当てて ひかりをきき分けて 花が湧き上がる つ…
雷鳴が花一つに恋をする それが純粋かどうか ふたつのあいだに関わりはなく ただ濡れた花弁の…
無音が湧き上がって 私の耳を割ろうとする それに抵抗して 私はうつくしい歌を回す 無音の不…
詩は花だ 私に根を張り 遠い空へと咲く 風の兄へ微笑む 淡い月に甘やかされて こそばゆい振動…
ひとは 花だろうか 朽ちるそのときまで 愛を知ろうと生きるとしたら 哀れに思って 花弁たち…
ああ 炎は こんなにも 大きく 燃えていたのね 私の意識を焦がすほど 伸びあがるいくつもの手 撫でる透明はいくつも膜を持って その赤い手を受け止める どうか けして 弱らないで まわりのあらゆるものを 焦がしても 崩しても どうか 少しだって 弱らないで 私の喜び 私の果てしなさ 燃え上がっていて 伸びあがっていて どうか 私の炎よ
死が あなたの肩にかかる さぁ しっかりと前を合わせて 指先も 足先も きちんと包んでしま…
白い花が咲きますね どうしようと 勝手だと 頬を 大粒の透明が踏み荒らしていく 君の唇が …
咲いた花を覗いた 可憐だと言われ 指を押し込まれる つぶそうだなどと 考えるはずもない の…
胸が痛い 中に コイでも 飼ってるみたい 胸が死体 中に ハトが 歩き回る それも何羽も 胸…
空は虹色に光り 雨はどこまでも濡らすだろう 私の小さな種を風がくすぐる 真ん中に宿って いつ…
【月夜】 剣が夜の胸を刺す 白い光が漏れて この道を照らす あの果てが鳴る それが祝福か …