フォローしませんか?
シェア
私は 私の書いた世界に 私の足で入っていく 土のやわらかさを踏み 少し砂利も混ぜ固め 水に手…
その覚めた眼が嫌い どこを歩いてきたのだか 長い足指に詰め込まれた泥も 寒い中 口から 鼻…
行くべきだった 道を前に 目を伏せた 歩き続けることに あなたが同意してくれたから あなたの…
泣いたなら あなたのためになるのかしら 心は離れても身体をそばに寄せるのと 体は塵と消えて…
雨 やさしく滴が窓を撫で下ろしていく あなたを忘れたならば 恐らく魂が罅割れる もしも …
あなたはとても うつくしく 私の目を焼いたので この世界は平等に灰白色に 成りましたこと お…
野菜をたっぷり切らなくちゃ 子供の宿題の急かし役は喉にくる 生きることって大変で 育てることって面倒だ 愛も情も理も知もあったって 手放したくなることはある 税金は複雑に絡みつくし 体に埋められる時間は重い 生きることは嫌になるし 育つものの隣は暗くもなる だけど あなたがいる 溜息は少し体の熱を逃がし 涙に溺れて耳をふさいだ そして 私は私の心音を聞いてきた 私の生には あなたがいる
首を括っても あなたは救われない 手首を切り落としても 名を捨てて 野に倒れたとしても その…
あなたがいるかもしれない まだ見ぬ地平を 私は 見に行かなくてはいけない
噛みついた手に 汚い歯型がうかぶ 染みのような痛さ ぼんやりとしているから 振り払えないま…
それでも生きている 瞼を支え 切り捨てられない 言葉を唇に縫った あなたと同じ目が 星空に映…
わたし あなたが好きだった 好きだ で、止めておきたいと思ってきた 今だって 仕方なく言っ…
時々 思い出すの 私の右手 約束を握ってたなと 正しい見栄を切り あきらかな同情を受け入れた…
あなたを溶かして 私は影を滑らかにした どこかで薄が歌う あなたの耳の形の月がのぼって あつめられるだけの光で 花冠をつくった あしたにながれ着く頃には それはもうふやけて とても無情ではいられない ゆるすぎた風が 虫を迷わせる 野の原はそうして好き好きの花を散らしていく あなたの頬が滅びるのなら 私の両手で爆弾を防ごう 爪がすべて月の海になっても この両手を握ってね? 手品師のようには笑えない くすんで 赤らんだ 私の好きに キスをして