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詩が書けなくなることって あると思う? 私はずっとずーっと 書いていたいわ 書けなくなって…
たとえば 兄に殴られたとき 母に「私の母」という名を返上したとき 四階建てマンションの屋上…
私は 誰のためでも鈴となり ふられ音を立てましょう それが私 私の弱さ 私は 誰の首を絞める…
私の中の詩 たましいのスケッチだと言ったり 窓枠で切り取った世界の一瞬だと言ったり 私の鼓…
私は私の文章を知らなかった 私の中で 私の文章は 面白味が薄く ありきたりの風景の連続を ど…
つよい腕に 耳をくっつけ 私だったよ 私だから つめたい瞼 ふるえる影 私だったの 私だった…
上手に詩が書きたいか 小洒落た小説は? たった二本の 私の腕で 手で たった一つの 私の言葉で ただただ ほんとうのことだけを書いてきた それ以上があってたまるものか 技術が萎んだ足首 弱弱しく歩くなよ 弛まず大らかに 飽きず溢れて ひとりを行く 産道はひとり 落ちていくものだから
体と心が いっしょに動きを鈍くする 私は 自分の弱さにほっとする 自分の中に見つけた苦痛な…
私は 私を 正しくあつかわなきゃいけない 名もない頃からの付き合いだけど 笑い流すのじゃい…
深く 深く息を吐いて ゆっくりと 目を開けて ここがどこであってもいいね? 私が吸い込んだ…
あなたの名が あなたの地平からきれいに洗い流されても 根は残る 私の中の あなたも根に繋が…
私は 貴方の とりとめのなさを愛した 一定でいられないところや いくつでも色を生み出してし…
わたしは私をしばるものが嫌い わたしをとどめるものも わたしの選択を あたかも与えてやると…
あなたと 私と あなたと 連なっていった さきに 閉じることはない 闇が咲く 幾万の光は きらきらと散り あなたと私とあなたと 朽ちることのない道を流れていく 心は どこまでついてこられるのでしょう 祈りはいつまで 肩を離れずに あなたと私とあなた 千切れてしまえば そこで凍りつくこともできたでしょうか あなたは 私と あなたと 果てなどに残らず 粉々に成ろうと 叫ぶのでしょうか