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遠くへ行くような気がして はるか上を見上げた 澄んで高い青の先は どこにも届かないはずだ 流…
おはようの後の 光 あたらしいことのそばで 終わりは うつらうつら 揺れて 明日のうしろに …
あなたをアメ玉にして 長く長く 口に放り込んでいたい 消える瞬間もあじわって 私の舌を削り…
限りのあるものを愛するのと同じように 限りのないものを愛する 私たちは 短く 小さな愛を…
わたしは 尋ねたい あなたに愛を覚えさせた出来事を ひとつ ひとつ 形のちがう硝子を並べる…
あの二人は 恋をしていた 映画の中で それは楽しそうに うららかに頬は染まり 水を弾く光り …
わたしは 暗闇にいたから 光にはなれなかった あなたを呼べば あなたは応えたでしょう 光のように 現れて 内側を光らせる 実をくれた だから けして 声にしなかった 星を眺めて いただけだった
灯し火は 必要ですか いいえ 地平は赤く 金を帯びて 震えます ほとばしる 走る 勢いのま…
わたしは私をしばるものが嫌い わたしをとどめるものも わたしの選択を あたかも与えてやると…
時は行くから こちらは手を引かれて 時折 前のめる 転ばないようにと 振り向いてはくれるけ…
必ず、と貴方は言った 雨は降る、とか 月は満ちる、とか 妖しく、うつくしく、流れていく何も…
ひろびろとした 星を行く 澄み渡っていく足下 ひとつ ふたつ ジャンプして どこまでも花の…
あなたと 私と あなたと 連なっていった さきに 閉じることはない 闇が咲く 幾万の光は …
わたしが 心に頷かれないことを 口にしてはいけない 鱗のように きらきらと 言葉は万の方向から光を受けるけれど 私から見えるそこに うつくしさを感じられないものを 吐き出してはいけない この口を この目を 通り越していくまでは 私の一部なのだから 心のどこかに収め そして発つときを見定める すべてを知らせてほしいのだ どうか わたしは 自分からの否を信じられるようになりたい わたしが心から親しみ 手を握って 送り出してやりたいから だから どうか 言葉よ 私の目を見て