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ドキュメンタリー『13th〜憲法改正第13条』を観て

Black Lives Matter (BLM)運動と連動して、先月(6月)からNetflix、HuleやAmazonプライムなどで黒人の歴史に関する映画やドキュメンタリーが無料で見られるようになっています。

一時は『Black Lives Matter』セクションがあったけれど、今はなくなったようですな。

さて、今回はNetflixオリジナルドキュメンタリーの『13th〜憲法改正第13条』についての感想を書いていこうと思います。

実はこれ、先月6月20日土曜日に英語で観たんです、息子と一緒に。

ちょうどその日の前日は、アメリカで正式に奴隷制度が終了した日、Juneteenthが来年から祝日になるということ(ニューヨーク州だけかも)と、このBLM運動と連動して、その週末はいろんな所で「奴隷解放日」のお祝いセレモニーが行われていて、ハーレムのアパート辺りも何かとうるさかった。

そんな中で観たこの映画。

何だろう。
とにかく久しぶりに涙が止まらなかった。

と同時に英語で観たので、やっぱり細かいところがわからなかった。アメリカにおける黒人の歴史は勉強はしているけれど、難しくて。なので今回は日本語字幕で観てみました。

興味のある人はこの映画を観たかもしれないけれど、オバマ元大統領の声から始まります。

アメリカの人口は世界の5%なのに、犯罪者が25%もいる。
4人に1人が犯罪者だ。

という、衝撃的な台詞で。

このドキュメンタリーが伝えていることは、奴隷制は無くなったし、差別もなくなった。人々は公平になっていると思われているけれど、でもそうじゃない。形を変えて、より「悪く」なっていっている。ということ。

なぜそんなに簡単に刑務所に黒人は入れられてしまうのか。
法律っていったい何だろう?

観ていると、法律って信じちゃいけないんだな、と思ってしまうほど。

何をそんなにナイーブ(英語でいう、青臭いという意味)な事を言っているの? と言われてしまうかも知れないけれど、いや、もう、本当に何を信じたらいいのかわからなくなるよ。

アメリカ社会は「歪んでいる」

とはいろんな所から聞いてはいた。

別居している旦那が、一緒に住んでいる時になにかと「俺たちは黒人だから〜」と連発する度にうんざりしていたけれど、こういうドキュメンタリーを見ると、そりゃ誰だって刑務所なんかに行きたくない。

いったら最後。
無実なのに罪を認めるか、お金を積んで釈放されるかしかないなんて、ちょっと考えられない(いたら狂人になるしかない……ような気配)。

どんだけ歪められているの?

それに今現在の選挙だってお金さえある人の方が大統領になれる世の中だし、ネット社会の今は「自分にとって都合の良いことしか知りたくない」から公平さなんてまったくない。

こういったことは、アメリカだけなのか、それとも他の国でも似たりよったりなのか。

とにかくわかったことは、人をコントロールするのに必要なことは、相手を恐怖に陥れる方法を編み出すことだね。

恐怖

それにどれだけ自分が囚われないで、一歩下がって客観的に自分の立ち位置を築き挙げることができるのか。

それが一番大きなポイントになるのかもしれない。

❖ ❖ ❖

そう言えば昔つきあっていた黒人彼氏から、どうして黒人がボーダーの服を着ないのか聞いたことがある。

意味はわかりますよね?

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↑ こういう意味だからそうです。

あたしはファッションでフレンチスタイルが大好きで、ボーダーのTシャツ系をたくさん持っていて(だって当時流行ったアニエス・ベーとかそうだったんだもん!)。
このことを知った時はさすがに躊躇しましたが、それでもやっぱり好きだな……。

クローゼットには、ボーダーの服が数枚あります。

※設定から字幕(Japanese)を選んで下さい。
日本語字幕で見えますよ。


❖ ❖ ❖

本当はもっといろんな、黒人に関する映画やドキュメンタリーの感想をアップしようかと考えていたけれど、あまりにも辛すぎる。辛すぎた!

まあ、マイペースで観て、アップしていきます。


2006年生まれのアメリカ人とのハーフの男の子のいるシングルマザーです。日々限界突破でNY生活中。息子の反抗期が終わって新しいことを息子と考えています。