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子育てをするのは日本がいいのか、それとも海外のほうがいいのだろうか?

3月いっぱいでニューヨークから日本へ完全帰国した家族がいました。

彼らには8歳と5歳のお子さまがいて、日本に帰るなら「まだ間に合う」年齢です。それ以上遅くなっちゃうと、日本の学校で日本語で授業を受けるのが大変になっちゃうから。

子ども達はさくっと日本の生活に対応しているようですが、親達は15年もニューヨークで生活をしていたら、なかなか適応するのが大変そうだ……と知り合い経由で聞きました😅
なんかわかるわ〜。

ニューヨークから引き上げる決心をするのは並大抵のことじゃないけれど、いろんなことを考えた上で帰国したんだと思っています。

こういう風に誰かが日本へ帰国してしまうと、よく聞かれる質問があります。

質問内容👇
シングルマザーになると決めたとき、日本に帰ろうとは思いませんでしたか?
○子どもは日本に住みたい感じなのに、自分(親)の都合で海外に踏みとどまるのって、ワガママですか?

ざっと要約すると、こんな感じでした。

これ、めちゃくちゃ難しい問題ですよね。
上記の家族は長年住んだ上で日本へ帰ることを選択をしているし。

わたしの場合はニューヨークに住むと決めたのですが、実は親から「もう少し頑張ってみないか?」と言われたからなんです。
もちろん帰る気はさらさらなかったので「帰っておいで」と言われたらどうしよう、なんて考えていたり。
なので親から「もうちょっと頑張ってみろ」は意外でした。

わたしはもともと親の意見も聞かず😅自分の好きなことをやって来たので、ニューヨークでの結婚生活が厳しくなっても

「選択したのは自分、自己責任、だからどうにかしなきゃいけない」

という、まあ昭和根性とでもいいましょうか、1人でどうにかする。
泣いている暇があったら、問題が解決できる方法を考える

という思考回路の持ち主なんですね。

あとは昭和時代よろしく、親とそんなに会話をしなかったので、自分の弱いところを見せるのが苦手ということもあり、国際電話しているときでも「ぜーんぜん大丈夫。心配ご無用」と虚勢を張っていたのでした。

アメリカという国は、子育ては親子でやるもの、離婚しても親権は半分こという考えだったし、何よりもわたし自身が「自分の時間が欲しい」ということで、旦那にも面倒を見てもらいたい、ちう下心もあり、ニューヨークに留まったというのもあります。

まあ、正直言うと、日本という国があまり好きじゃないというのと

「黒人とのハーフの子が日本で生活するといじめられる」

という、母の強い意見もあって、帰らなかったんですよね。

両親にしてみれば、一時帰国はいいけれど、だって孫は可愛いし。でも完全帰国は話が違うぞ、ということだったんでしょう。

こうやって字面だけ読むと、なんて冷たい両親なんだ! と思われるかもしれませんが、あっちにはあっちの都合というものがあり、祖父母なんだからちょっと面倒みてよ、とは気軽に言えない我が両親なのでした。

さて、お子さんが「日本に帰りたい」と言っている場合はどうしたらいいんでしょうね?
特にシングルマザーになる場合はすごーく悩みます。どうやって生活をしていくのか、という大きな問題があるから。

もちろんお子さんの年齢にもよりますが、わたしと同じように日本が嫌いで飛び出してきている場合はそりゃ日本には帰りたくないでしょうな。
とはいえ、子どもの意思を無視して、自分の都合で海外にいるのはワガママ? 親のエゴ?

とお悩みますよね。

海外でシングルマザー子育てするって、いろいろな支援はあるとはいえ、会わせたくない父親に会わせないといけないこととかもあるし、言葉の問題、文化の問題もあって日本とは違った意味でストレスが溜まります。

日本だったら両親に預けて……ということができるけれど、日本の教育(出る杭は打たれる)や食事(食品添加物の多さを嘆く)など気になることがあり、海外の方が気楽?

とね、秤にかけますよね。

お子さんが娘さんで10歳くらいだったらまた話は違ってきます。実際に娘さんがそのくらいの年齢でシングルマザーになった人がいて、娘さんと常に相談しながら生活していたのを身近で見たことがありますし。

わたし個人はシングルマザーになったことは後悔していないし、ニューヨークに踏みとどまったことも後悔はしていない。

でもそれは、息子が17歳になったということもあって、今だからこそ言えること。

当時はやっぱり帰った方がいいのか、やっぱりお父さんに合わせなきゃいけないよね? と悩みながら(親権裁判は地獄でした。本当にエネルギー奪われた)、それでも自分はここでしか生きていけない! と崖っぷちな感じで子育てをしていたように思います。
それこそまさに鬼の形相でやって来ましたから。

それと同時に、シングルマザーになったら不思議なことにシングルマザーと知り合って、そこからコミュニティーが広まっていった、というのもあるのかも。

息子の学校を始め、ホッケーコミュニティーと、とにかくまわりに助けられて生活をしてきたので。

また同じことをしたいか? と聞かれたら絶対にしたくないけれど、同じことやるのかなーという気もしています。

でもこれって、別に海外にいる人たち限定の悩みではないですよね?
普遍的なものだと思いますよ。

例え日本に住んでいたとしても、お相手の家族、自分の家族との間でもめ事が起きないことはないだろうし、住んでいる地域が変われば、その場所の「当たり前」のことがあったりするでしょうから。

「子どもが日本に帰国したい、祖父母と一緒に住みたい!」と言ったとき、自分の気持ちを我慢して子どもの意見を尊重して帰っても、自分がイライラしてしまうくらいなら、自分の気持ちに素直になって、馬車馬のように血眼になって海外で子育てをするのもいいと思うんです。

それで、どうしても辛くてどうしようもなくなったら日本に帰ればいい。
自分には帰れる場所があるんだ、と思って、気の済むまでやったらいいと思います。

あの時あれをしておけば……

という気持ちは、何をやっても、どっちの道を選んでも出てくるでしょうから。

「ママは日本に帰りたくなかったけれど、あなたが帰りたいっていうから仕方なしに帰ったのよ!」

というのが一番よろしくないですからね。

大切なのは、あなたのお子さんがハタチの時に「どんな風になっていて欲しいのか」です。

お互いが自立している親子関係でいましょうね。

頑張れ。
頑張れない時は、ワタシがお話をこころゆくまで聞きますよ。
遠慮無くご連絡ください。

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2006年生まれのアメリカ人とのハーフの男の子のいるシングルマザーです。日々限界突破でNY生活中。息子の反抗期が終わって新しいことを息子と考えています。