見出し画像

⑮ギフテッドの学校の抽選は公平なんだろうか?

2010年に息子の幼稚園お受験事情メモしたものがでてきたのでシェアしています。息子はありがたいことにギフテッドの学校に入ることができたのですが、どうやって生徒を選んでいるのか、その辺りを書きました。

今までの幼稚園お受験事情➡ ②             


❖ ❖ ❖


01/13/2012

Gifted and Talented School は抽選で決まります。ご存じかと思いますが。

兄弟がいるほうが同じ学校に入りやすいとは言われているけれど、ではそれ以外の人はどうやって学校から選ばれているのか気になりませんか?

あたしが聞いた半紙だと、例えば99パーセンタイルを撮った場合ですが、兄弟関係の子供を抜いて純粋に、いいですか、純粋に99パーセンタイルを取った子供の資料をぐちゃっとまぜて順番に決めていくそうなんです。

テレビでは応募はがきから当選者を選ぶときみたいに、箱の中にカードか何かを入れて、ぐるぐるかき混ぜてそこから一つ引いて、その子供が希望している学校へ名前を書き入れていく。
そんな感じ?

でもそれって本当なんでしょうかね?
ディストリクト(学区)とかまったく関係ないんでしょうかね?

ニューヨーク市の公立で幼稚園ランク1位と言われているアッパーウェストサイドにあるアンダーソン(The Anderson School)では受け入れる生徒数が50人ほど。とはいえ、兄弟もいることを考慮すると、入れても30〜35人くらいでしょうか?

ちなみにこの学校はディストリクト3

息子が一ヶ月だけ通っていたギフテッドの学校に通っているTくんのお母さんはディストリクト3に住んでいますが、アンダーソンは申請しなかったと言っていました。

え、なんで?

「入れるわけないよ、狭き門だもん。ぜったいにディストリクトは考慮されるとは思ったけれど、うち、範囲ギリギリに住んでいるからね……」

うーん、どうなんでしょうか。

ちなみに我が家はディストリクト5です。
マンハッタンにある City Wide の学校のディストリクトは、1、3と4なのでどこにも属しません。

入学した後、お母さんたちとお話をしていたら、本当にいろいろな学区から通っています。その話を聞いていると、ディストリクトってやっぱり関係ないんじゃないかと思います。

画像1

ブルックリンのコニーアイランド方面から片道90分も書けて通っている子供がいました。

「信じられないわよ! 地元ブルックリンのギフテッドの学校に行けず、なんでこんな遠い所までわざわざ通わないといけないのかしら!」と怒っているお母さん。

確かに……1日3時間が通学時間。×5で15時間も通学時間……長い……。その時間を他のことに使えますよね。

学校を申請するときに第5候補まで記入することができるのですが、彼女は地元ブルックリンの Citywide とディストリクトwide の両方の学校を書いて、最後の第5候補に「あり得ないよね〜」と書いた、今通っている学校へ決まってしまったそうです。

Welcome to Harlem.

同じく片道90分かけてクイーンズから通っているお母さんは、とにかく最初の1年目は仕方ないから通わせるけれど、来年(2年目)からはどうしようか検討中と言っていました。
とはいえ、仕事先はマンハッタンだし、地元クイーンズの学校にはアフタースクールがないので、それを探したりすることを考えたら、アフタースクールもある今の学校のままでもいいのかな、とも言っていましたが。

中には、もともとこの学校の側に住んでいたけれど、娘を入れたい Citywide の学校の側に引っ越しをしたのに、またこっちに来ないといけないと怒っていたお母さん。「ディストリクト重視って、あたしは聞いたのに! なんで?!」

99パーセンタイル取っても Citywide の学校に入れない生徒がたくさんいるんだから、入っただけでも文句を言うなんて、なんて贅沢なのよ!

「入れただけで十分なんだから、文句を言わないように」

という声がどこからか聞こえてきそうですが、誰だって欲はあるし、あたしももしも息子の学校がハーレムの学校でなかったらどうだったんだろう、転校させていなかったかもしれないよ? と思うときも正直あります。

だって100%やるだけやってダメだった、というわけじゃなかったから。希望した学校に入れなかったから余計にそう思うんですけれど。

そして発表まで5週間も時間を要します。
長かったな……。
プリKの先生たちも「大学の発表よりも時間がかかるってどういうことなのかしら」と言われていましたが……胃がキリキリして落ち着きませんでした。

息子は結果的には合わなくて転校させましたが、楽しく学校に通っている姿を見ると、コレでよかったんだ、とも思います。なんてたってさらに近くなりましたし(ここが一番重要なポイントだったりもしますよね)。

なんだんでしょうねえ、このシステム。


幼稚園は5週間で結果が分かったのか、なんて早いんだ、と、高校まで入れた今は思っています。いやあ、高校なんて12月頭に申請締め切りで発表が3月とか4月じゃなかったかしら(もはやうろ覚え)。
ここに出てきたお母さん達、どこかで転校させていると思いますね、子供を。やはり小さな子供を90分も片道かけていくなんて身体に支障がでてきます。
だってアフタースクール預けているから6時に子供をピックアップして、地下鉄に乗って帰るんですよ? きっと宿題を地下鉄の中でやるんでしょうけれど(もしかしたら簡単なディナーも?)。どんなに急いで帰っても8時でしょう? そこからはもうシャワーしてお眠り時間ですよ。

あたしはやりきる元気ないですね……。もしかしたらシッターさんを雇ったかもしれないですけれどね……。ニューヨークで子育ては大変です。




この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

2006年生まれのアメリカ人とのハーフの男の子のいるシングルマザーです。日々限界突破でNY生活中。息子の反抗期が終わって新しいことを息子と考えています。