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【番外編その2】警察を呼ばれてしまった息子とオカンの気持ち - 14歳で反抗期が終わった息子とオカンの物語

時系列的にどこに入れたらいいのかわからないので、番外編として書くことにしました。

だって2回来ちゃっているしね、警察😅

1回目はアパートの住人が呼んで、2回目はわたし。

2023年1月の今、息子16歳に聞いたら「警察が来たのは覚えているけれど、記憶から抹殺したい。何も話したくない」と言われて、当時彼がどう思ったのかの気持ちは聞くことができませんでした。

ってまあ、ゲームやっているから「うぜえ」と思われているのかもしれません😅

また折を見て聞いてみようとは思いますが、それくらい息子とのバトルが激しかったということと、わたしも警察を呼ばなきゃいけないほど辛かった、とでもいいましょうか。

❖ ❖ ❖


正直1回目がいつだったのかよく覚えていないんだけれど、多分、息子が6年生(アメリカだと中学1年生)だったと思います。

いつものように、宿題はやらない、学校には遅刻の連続、家の手伝いはしない、口答えしかしない、ゲーム辞めないのフルコースで、仕事の疲れとストレスでイライラマックスだったわたしといつものよーに、つかみ合いの喧嘩をしていた時

ドンドンドン!

とアパートのドアを叩く音が。

こんな遅い時間(といっても多分夜の9時くらい?)に誰が来るんだよ!

と思って扉を開けたら、そこには警察官が2人立っていました。

その時の心境といえば

やばい、幼児虐待(ネグレクト)で捕まる!?

と焦ったこと。

昨日のように覚えていますよ。
漫画のように、顔に縦線入ったとでもいいましょうか。
そんな心境でした。

話を聞いたら、他のアパートの住人が心配して呼んだとのこと。

まあね、確かに毎日大声で喧嘩の声は聞こえてくるし、狭いベッドルームで二段ベッドをガタガタ動く音が毎日聞こえてきたら「またか……」とも思うし「大丈夫か?」「幼児虐待しているんじゃないか?」と思われるかもしれないから、ある意味正しい判断なんでしょう。

でも呼ばれたあたしは一気に血の気が引いて、入って言い? と言われた黒人女性の警察官を入れるしかなかったのです。

彼女に何が起こっているのかを説明。
それを聞いた彼女は、一緒に来ていた若い男性警察官に「わたしが話すからパトカーで待っているように」と伝えたと思います。

ベッドでふて寝をして背中を見せている息子に彼女は優しい声で、こう言いました。

ディナーは食べたの?
そう、食べたのね、良かったわね
でもこれ以上マムと喧嘩をするのなら、一緒に住めなくなるかもしれないわよ。そうしたら施設に入らないと行けないかもしれないわね。
知っている? そこでは冷たいご飯しか出てこないし、好きなものが食べられなくなるかもしれない。
何よりも、そんな暖かいベッドもないかもしれない。

詳しい内容は忘れてしまったけれど、自分は恵まれていることをわかってね、と言っていたと思います。

彼女も10歳の思春期で反抗的な娘さんがいるシングルマザーなので、わたしの気持ちはよくわかるわよ、と息子に話す前にウィンクしてくれたのを覚えています。

今書き起こすと「あれ、それって脅し?」と思うのですが、でも当時はそういう風に警察の人が言ってくれて、本当に助かりました。

その後、息子はそのままふてくされたままで寝てしまったと思いますが、確かあたしは背中を見せている息子へこう言い放った……はず。

ほらみろ!
あたしの言った通りだろ!
警察官もアンタが悪いって言ってたでしょ!!!!

と。

いや〜、ひどい母親だわ、あたし。
どんだけ息子を傷つけているんだ。
でもそれくらい、いっぱいいっぱいだったんです(言い訳!)

❖ ❖ ❖

2回目は、わたしが呼んだのでした。

それは何故って?
ゲーム機を取り上げたのに、携帯(iPhone)に入っているゲームを延々と辞めないから。

とにかくゲーム中毒だった息子。

「ぼくから携帯を取り上げたら、どうやってぼくに連絡するの? ぼくが事件に巻き込まれたらどうするの?!」

と自分の正当性を伝えてきたけれど

「大丈夫、あなたは絶対に事件に巻き込まれないから。迷子になっても絶対に帰ってこれるの、お母さんは知っているから大丈夫」

と謎の信頼を息子に伝えて。

「あんたね、そんなに携帯辞めないんだったら、警察に電話して取り上げてもらうからね!!!」
「できるもんならやってみろ!!!!」

と言われて、警察に電話したのでした。
息子の目の前で。

もう、子どもの喧嘩かよ! と突っ込みを入れたい😅

ええ、警察に電話したときは「え? 何を言っているの? 携帯電話を取り上げるだけでわたし達警察を利用しないで(正論)」と電話口の向こうで言われたけれど、あたしも負けじと、携帯でゲームばかりして、学校は遅刻する、宿題はやらない、母親の言うことを聞かないなどなど訴えたら「わかったわ」と言ってくれて、警察がやってきたのでした。

今度は男性警察官でしたね。
息子に淡々と説教 - - マムの言うことを聞かなきゃ、みたいなこと- - をして、それから携帯を取り上げてくれたのでした。

その取り上げた携帯は友達に渡して半年近く預かってもらったのです。

しかし、ねえ、確かに携帯を取り上げるのに警察を呼ぶってねえ……

と思うけれど、旦那はいないし(旦那でも取り上げることはできなかったのではないかと、今でも思います)息子の態度を見るだけで、いや、そこに居る、存在そのものがもう鬱陶しくて目の前から抹殺したいくらいあたしのメンタルがヤバいところまで来ていたから手っ取り早くやってくれる人! ということで警察に電話したんですよね。

❖ ❖ ❖


後日息子に警察が来たことを訊いたら、1回目は覚えていなくて、2回目は「怒っている」とだけ。
もちろんあたしに対して怒っているとのことだけど、それも詳しくは話したくないとのこと。

きっと1回目はあたし同様にショックを受けただろうし、2回目に関しては怒っている--携帯を取り上げられたこと、自分の気持ちをうまく伝えられないこと、母親であるあたしの理解が得られないこと--などなど、いろんな感情が彼の中にあるんだろうな、と、今は思います。

いつの日か、それについてシェアできればいいなーとは思いますが、まだまだ時間がかかりそうです。
息子にとっての黒歴史ですからね。

ということで、我が家の警察話でした。


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2006年生まれのアメリカ人とのハーフの男の子のいるシングルマザーです。日々限界突破でNY生活中。息子の反抗期が終わって新しいことを息子と考えています。