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日記エッセイ『便座って、消耗品ですか?』#89(2024/6/27)

・おいらの頭の中とこころの整理メモ(本はアクセサリーであってはいけない!編)

今日オシゴト用に国語辞書と英和辞書を持ってきて、作業を進めていたんだけど、日本語って英語に限らず、外国語にに毒されているのだね。和製英語含め、なんとなくニュアンスで意味が想像できちゃうものね?もちろん和製英語的に作られた意味と、純然たる英語の意味が全然違ったりはするわけだけどさ。いろいろ調べながらやってますよ。その合間っちゃー合間に、自分の頭を整理する脳ミソの体操をしているわけです。

実はね、バスの中で読もうと思って、夏目漱石の『こころ』を持参したんですが、著者が亡くなって100年以上経っても、早く読みたい、早く読みたいってなる小説のパワーってすごいね。国語科の学校教育だけじゃなくて、個人的に『こころ』の文庫本を買って読むのは2回目、今回は角川文庫版を購入した。1度目は国語でも読んだことない冒頭の章から読んでいった。本当にぼろぼろになるまで読みまくった。

だから内容というかあらすじはほぼ暗記されているわけだよね。NHK『100分で名著』で姜尚中さんと島田雅彦さんが出演された回を何度も見ながら、本を読み進めていると、先を読みたい!ってなっちゃうんだよね。

この本、ご存じの人が多いと思うけど、この小説の性格というか、内容的にとても重たい本だし、ひとのこころの機微を描いた小説だけに、読後感は複雑なものを残すんだよなぁ。でも、また読みたくなる。人間の機微ってやはりそう簡単じゃないから、また読みたくなるんだよなぁ?きっと。

それで、なんだけど。結局バスでは読み切れなくて(分量としてでなく、気持ちが向かなくて)途中で止めちゃった。本にブックカバーとかもつけてなくて、なんかバスの中で本の形をしたアクセサリーをつけてるような嫌ぁ~な感覚になったから、あくまで本を読んでいる気になってるだけじゃなくて、家でしっかり読もうと思い直して、2冊の辞書は職場において、『こころ』だけは持って帰ることにした。何のために持ってきたんだ、まったく。

僕の父は洋画や韓流ドラマも好きだったけど、僕と違ってホンモノの読書好きだった。父は司馬遼太郎の丁寧な取材に裏打ちされた精密な筆致が好みだったのだよ。子供のころ、寝床で林檎をかじりながら夜燈の下で読書する父を眺めるのが好きだった。こどもながらに、ああいう大人になるんだ、ってあの頃は思ってたな。生きてる間に、きちんと読んで、父の愛書である『坂の上の雲』について父と熱く語ってみたかった。

でもさ、あれって確か、秋山兄弟を主人公とした日露戦争の話なんだよね。僕、父の死から4年経とうとしてるけど、まだ『坂の上の雲』しっかり読めてないなぁ。正直、でもこの時代に『坂の上の雲』を読むのはなにか憚れるものがあるんだけれども。父が亡くなったころはコロナが始まったころで、こんなきな臭い社会になる前夜だったからこそ、読めたんだよな、とか言い訳してみる。そろそろ現代小説ばっかりじゃなくて、本格的に積読解消したいぞ。特にこの『坂の上の雲』は。

・今晩の焼き魚から考える異常気象と我が家


今日帰ったらどうやら夕飯の献立は焼き魚らしい。母は焼き魚が好みで、父は煮魚が好みだ。僕はどちらかというと母が勤務している間、母方の祖母の介護をしていた父が赤魚(アコウダイっていうのかな)の煮魚を作ってくれて、そのおかげで魚が食べられるようになったから、あえてどちらかを問われたら煮魚派、ではある。でも焼き魚が苦手とか嫌いなわけではない。

この数年の気象異常や金融問題でサンマやサバが物凄く高級になり、手に入れにくくなった。サンマだってこの5年くらい前まで1匹50円とかだったのに、今は一匹250~300円とかする。だからもっぱら缶詰で相まみえることが多くなった。はぁ~。悲しい食卓だよなぁ。あっ、美味しいもの食べてないって意味じゃないよ。

そういや、秋月母と食べるのにセコマでさんま蒲焼重予約したんだよ。以前はウナギが高級だったからさんまになったのに、サンマが高級になり、いまはイワシも高くなっちゃったものな。食糧危機って早まったりしてませんよね???

母とも話していたけど、食べ物の金銭的価値も値減りして、おいしいものが遠くなってきたよね、って話をしたばかりなんだよ。それでも日々の食事は有難く美味しくいただいております。生産者の皆さん、販売関係の皆様の努力ありがたく感じております、日ごろ、ありがとうございます。

異常気象といえば、エルニーニョ現象が去り、今年は2年ほど前に猛暑と記録的な大雪をもたらしたラニーニャ現象が再び現れることを危惧する報道ががすでに出ている。僕の住んでいる地域は本当に命にかかわる状況の雪の降り方だったから、も~う勘弁してほしい。

ホント、この地区に住んでいられないという雪の状況だったんだよ。だってさ、あえて高くする工事をしたストーブの円筒をさらに超えて雪が降るんだぜ??ただ家にいるだけだったらどちらにしろ不完全燃焼で死んでしまうだろうよ。それを母と二人でだけでだったら、もうこの地域から名誉ある撤退してたろうね。ぼくらが居られるのは暖かい支援をしてくれてきたご近所さんがいたからだなぁ、とあのころの雪を振り返る。だからといって美談で済まされる話じゃない。もうあの雪は勘弁だ。

ラニ~ニャ~!夏にも冬にも影響来るな~!
ラニ~ニャ~!日本に直撃はやめてくれ~!

明日はいよいよお掃除編後編です。お楽しみに。

★☆今日の作業用BGM☆★
Quantum Ghost/コーネリアス

ニューアルバム一曲目を飾る楽曲。好き嫌いは分かれるだろうな
僕は全然イケますね(笑)実験音楽にノるシンセ音が心地よいです。



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