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10年間患った摂食障害が一瞬で治った話②

上の写真は、メキシコの今住んでる街にある韓国料理屋さんのチキン。

これがとっても美味しいのだが、一番小さいサイズで1キロから。
食べれるわけもないので誰か連れていくしかない。

こんな爆弾カロリーなものを食べる前、食べている最中に
「吐かなければ」と考えずに良くなったのは、大きなメリットだなあ

では、前回の続きを書いていく。

無農薬・無化学肥料にこだわっている農家と出会ったと書いてるが、
自身がそこに気を使っていたわけではない。

なんなら、北海道での住み込み農業が決まっていたのだが、
そのタイミングで友達が「うちの実家、農家だからおいでよ!」と声をかけてくれたのだ。
それがたまたま、オーガニック農業との出逢い。今思えば必然な出逢いだったのだろう。

まず半年、と期間を決めて住み込みさせて頂くことになった。


オス猫のゴンちゃん。
いつも畑仕事していたら横に座って応援してくれる。

そこでは、本当に沢山のことを学んだ。


まず、循環農法とは何か。
大分県のなずな農園に「赤峰勝人 親方」がいて、その方が作り出した素晴らしい農法だ。

簡単に説明すると、化学の力を一切借りず自然の力だけで
野菜や米だけでなく果物まで作る方法。

(循環農法についての引用は長いので、興味ある人だけ読んでください)


1 神草の役目を理解し、草を畑から持ち出さないこと自然界には雑草という草はないのです。すべての草が光合成と原子の転換を行いながら、働きの違うミネラルを作り出す使命を持っているのです。畑に出てくる草一本一本を大切にし、種が出来てから、土に返してあげて下さい。作物を育てる土作りの主役は草です。

2 神虫の役目を理解すること健康な野菜であれば虫は少ししか食べません。中まで虫が食べるのは、何らかの原因がある病気の野菜なのです。その病気の野菜を人の代わりに食べてくれた虫たちは、さなぎから蛾となり、交尾して子孫を残すということは出来ません。人を猛毒から守るという役目だけを終えて、そのまま死んでしまうのです。自分たちの使命を果たすために、子孫を残せる虫は、亜硝酸態の窒素を含んでいない、健康な野菜を少しばかり食べますが、必要以上には食べません。わずか下葉の数枚だけで、命をつないでいくのです。「害虫」などと決めつけて、毒殺してよい虫など一種たりともありません。

3 神菌の役目を理解すること化学肥料の中にはミネラルが入っていません。窒素、リン酸、カリウムだけです。ミネラルがないから、作物は畑の中のミネラルを奪い合っているわけです。それでも長い間、化学肥料を使っていればミネラルは足りなくなり、ミネラル不足になって、作物の細胞が死ぬのです。その死んだ細胞を食べるために菌が働いているだけです。それを見て、「バイ菌」が付いたから病気が出たと勘違いしているのです。「バイ菌」と呼ばれる菌はなく、その場その時に必要な菌が発生するのです。大気中に存在する炭素や窒素に光と水が加わると、菌は自然発生してくれます。菌が出来たからこそ植物や動物が生れてきたのです。そして菌があるからこそ、循環の法則が成立するのです。循環の主役は菌です。

4 旬を守ること野菜を育てる際、旬を守ることは大切です。なぜなら野菜が旬でない場合は、健康に育ちません。夏に育つ野菜を冬に育てようとすると、ビニールハウスや温室が必要になり、不自然 な 中 で 育 て る た め に 神 菌 さ ん や 神 虫 さ ん が 出 て き ま す 。 出 て き た 菌 や 虫 を 悪 い 物 と 考えて農(毒)薬をかけるのが近代農法の常識でしょう。旬を外れているだけでも私たちの身体に悪いのに、さらに毒をふりかけて食べることになります。野菜本来の役目であるミネラルやビタミンをくれる大切な役目を果たせなくなってくるのです。百姓は、そのような身体に悪い作物を自分にも家族にも、そして自分の野菜を食べてくれる人たちにも食べさせることが出来ません。

5 輪作を守ること先祖代々続いた日本の農業で、循環を大きく壊している一つに「連作」があります。畑には、毎年同じ場所に同じ作物を作ってはいけないという先人たちの教えがありました。これを今では化学肥料などを入れて大きく壊しているのです。スイカ8年、サトイモ5年、トマト8年という期間は、自然循環で作物に必要な量のミネラルが畑(土)に貯まってくる大切な時間だったのです。この期間を守らなければ病気が出ると教えられましたが、その病気とはミネラル不足で生じる結果だったと解りました。

6 畑や田にできる草を観察して、作付けする物や堆肥の入れ具合を決めること土が完成するまでの過程に、そのつど必要な草が必要な地点で勢いよく生えてきます。ミネラル不足の畑、特にカルシウム不足だと作物は育ちませんから、カルシウムを多く作り出す竹やススキ、スギナ、笹が猛烈な勢いで大きく生長します。これこそ、カルシウム不足の土にカルシウムを満たしてくれるためで、決して作物の栄養を奪っているわけではありません。ハコベ、ナズナ、オオイヌノフグリ、ハキダメギクなどの薬草が元気よく育つようになった時を0点と決めています。土をこの0点に持っていくには、畑に撒く堆肥を前作いただいた量、例えば10a当たり2tの作物をいただけば2tの完熟堆肥を入れ、微生物や菌が住ん で い る 生 き た 土 ( 同 じ 緯 度 の 山 の 落 ち 葉 の 腐 葉 土 ) を 入 れ 、 そ の 畑 に 生 え て く る 草 の種子ができるのを待ってから、土にすき込んであげます。この作業を毎年繰り返すことによって土は徐々に良くなり、0点になり、ここから循環農法の始まりです。循環農法での田んぼの土の作り方は、畑と同じように草を生やすことです。稲ワラを持ち出したり、焼いたりせずに、稲ワラをすべて田んぼに返します。稲ワラが稲を育て、稲が米粒を作るのです。だから、先ず立派な稲ワラができないとダメなのです。稲ワラを作る一番の肥料は稲ワラなのです。毎年、稲ワラを入れていけばひとりでに土は肥えていきます。

http://tanimizu-nouen.com/?m=pages/nouhou
より引用。

赤峰勝人 氏
是非興味がある方は、この方の本を読んでみてほしい。

一度、赤峰さんがいらっしゃる、なずな農園に足を運んだことがある。
そこの土の上をを裸足で歩いた瞬間から、大地のエネルギーに満ち溢れていて「ここは凄い・・!」と心で感じた。

住所はこちら。レストランでなずなのお野菜も食べられるのでぜひ。
【〒875-0342 大分県臼杵市野津町大字落谷2181−1】

ここで学んだ方の元で、半年間住み込み農業をさせて頂いた。
毎日朝起きたら、野菜に話かけにいき、水をやり、お世話をさせてもらう。
お米の様子を見に行き、田んぼの中に入りお米の周りに生える水草を抜く。

あまりにも暑くてふらついてきたら、お昼は休んでまた夕方ごろから開始する。
肥料が少なくなってきたら、酪農場に牛のうんちをもらいにいく。
これが臭くて堪らないのだが、放置すると乾燥してきてとてもいい肥料になる。

完全には摂食障害は治らなかったが頻度が月1回ほどに減り、大きな進歩だった。



大分のなずな農園にて。
人参の周りのお掃除(草ひき)を手伝わさせて頂いた時の一枚


2021年の夏頃に、田んぼに入って作業しているとき、
4年前のメキシコ旅行で出会った友達と電話することになった。

コロナ禍で日本がパンデミックだった時に、
彼だけがインスタグラムで、メキシコでコロナの雰囲気を感じさせない楽しそうなストーリーを更新していたもんだから、自然と気になった。
私は度々彼のストーリーに「いいなあ。楽しそう」「メキシコ惹かれる」と言っていた。

メキシコに行こうと思った理由は一つ、
スペイン語が話せるようになりたかったからだ。

摂食障害がまさか治るとはここでは思っていなかった。
そこから半年間の住み込み期間が終わるのに合わせてメキシコへの渡航準備を始めた。


10月 : 最後の稲刈りそして10月末にメキシコに渡航し、メキシコでの生活が始まった。

なんと、メキシコに住み始めてからピタッと摂食障害が止まった。

理由として考えられることは以下の通りだ

  • ぽっちゃり、巨漢の方がめちゃめちゃ多い

  • ふくよかでもとても幸せそうに過ごしている

  • 周りの人が自分の体型について何も言ってこない

  • ふくよかの方がメキシコではモテる

  • ふくよかな方も、バクバクタコス食べてコーラ飲んでる

  • メキシコ人の彼氏が、私より何倍も食べる

これ以外の理由は考えられないほど、これに尽きる。

日本にいるときは、他人から見られる自分ばかりを考えて、
自分はどういう自分が好きなのか考えたことが無かった。
少しでも体重が増えたらとても不安になり、少しでも太ることに恐怖心が常につきまとった。


だが、そんな私もメキシコに来てから変わった。
メキシコに住み出してからの私の考え方

  • 好きな時に好きなものを食べる

  • その分筋トレする

  • しなければならない、と思うことはしない。(運動も早起きも)

に変わり、ストレスが少しでも自分にかかりそうなことは一切辞めたのだ。
そうすると、どういう自分になりたいかが明確になった。

しっかり食べて筋肉ついてる女性がセクシーだなと思うようになったり
お尻がプリンとしてる方がいいなと、本心から思うようになった。

そこから、食べることが罪ではなく、好きなものを食べてストレスフリーに生きている自分の方が素敵だよな、と思えるようになった。
考え方が根本から変わったおかげで、摂食障害が治ったのだ。

10年間、本当に長かった。

でも、自分の体験がこうして話せて、誰かの役に立つのであれば
この10年も無駄な時間では無かったな、と思う。

自身の過食嘔吐は、基本お酒を飲んだ際に衝動的にやりたくなっていたのだが、
それももうない。完全に私の中から摂食障害の悪魔は去ったのだ。


2021年10月31日:死者の日のメキシコ

今では、自分のお腹の肉や顔の肉も愛せるようになった。

正直今のメキシコ人彼氏も関係していると思う。
今の彼氏は私が気にしていた、ほっぺたの肉も可愛いと愛してくれ、
体の隅々まで、全てのパーツを可愛いと褒めてくれる。

そのおかげで自分にもっと自信を持てたのは言うまでもない。

また彼との出会いも書こうっと。

まだブログに慣れず、この記事を書くのにも何時間もかかる。
私の憧れははあちゅう。
いつかどの国にいても、働けるビジネスウーマンになるんだ。

自分の人生のストーリーを自分が一番愛しているからこそ書けるブログだと思ってる。
楽しんで、気軽に書いていきますね。

メキシコ・ミチョアカンにある素敵なレストラン


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