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月20冊本を読む理科大生による『人生の羅針盤』の作り方

最近東京では雨が続いてますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
僕はコロナで予定が色々吹っ飛んだので、晴耕雨読な日々を過ごしてます。ちなみに晴れていても、もちろん畑は耕してません。いつも引きこもってます\( •̀ω•́ )/

今日の記事に入る前に、いつも見てくださっている皆さんにお知らせしたいことがあります。前々回の記事である『やるべきことを1/100にする』科学が、先週の読書カテゴリで最も♡を頂いた記事の一つになりました。

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本当にありがとうございます...!とても励みになりました。
まだご覧になられていない読者さんで興味がある方がいらっしゃいましたら、リンクを貼っておくので是非読んでみてくださいね(。・ω・。)ノ♡

今日の記事も過去の自分に負けないような面白さになってると自負してます。5分だけ、今日も皆さんの時間を僕にください(`・ω・´)

また、いつも通りお時間のない方向けに図解と見出し内の太字(3フレーズ前後)でおおよそ本の魅力を伝えられるようにしてあります。

それでは、本日もよろしくお願いします!ペコリ(.. )♡

メモの魔力

今日ご紹介する本は『メモの魔力』という本になります。毎年、株式会社トーハンが発表している「年間ベストセラー」における「単行本ビジネス書」部門で、昨年(2019年)第一位を獲得した傑作です。

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ブックカバーもハリポタの魔法の書を思わせるようなデザインで、カバーをめくると著者である前田裕二氏の大量のメモ書きがずらりと並んでいます。

この本はメモに関するノウハウを沢山詰め込んでいる本ですが、ノウハウを伝える為だけに書かれた本ではありません。著者も本書の中で強調していますが、本質は知的好奇心と知的想像力に対する貪欲なスタンスを身につけるための素養を学ぶ本だと思います。

なんか難しそうに聞こえたり、自分には関係なさそうに聞こえるかもしれませんが、分かりやすくお伝えしますし万人に使えるスキルだと思うので最後までお付き合い頂けると幸いです。

本書は大きく分けて5部構成になっています。その中でも、今回の記事ではメモによって「日常をアイデアに変換するスキル」と「思考を抽象化する武器の扱い方」、最後に「人生の羅針盤の見つけ方」を取り扱います。

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え?少し長そう???大丈夫です、任せてください(適当)

メモ=第2の脳

僕は今年25になりますが、この頃は時の流れの残酷さを身に染みて感じています。ちなみに有名なアインシュタインの相対性理論では、光速に到達すると時間の流れに遅れが生じます。死ぬ程どうでもいいです。

冷静に考えてこの歳で大学生やってるので客観的に見ても周回遅れ甚だしいんですが、最近は過去の持つ意味って結構変えられるんじゃないかと考えるようになりました。失敗を受け入れることに慣れたと言い換えても良いかもしれません。
今、自分を構成している価値観も知識も経験も些細な成功体験も辛い失敗の記憶も、そして何より尊敬する人との新しい出会いや再会も、全部過去との地続きです。だから、過去の選択や失敗に価値を持たせられるのかは、これからの自分次第で幾らでも変えられるんですよね。当たり前のことなんですけど、失敗して落ち込んでる時とか、気持ちの余裕がない時はこういうの見落としがちになる気がします。どんなに辛いことがあっても、僕らはきっと前に進んでるんです。んでもって、幸せなことがあったら過去の自分に向けて乾杯しましょう( ˙˘˙ )♡*

さて、オタク特有の固有スキル"隙あれば自分語り"が発動したところで話を戻します。
メモは大きく分けると2種類存在します。一つは「記録のためのメモ」です。こちらは馴染みがあると思います。普通メモを取れと言われたら、こちらを思い浮かべるでしょう。
ちなみに、メモという単語自体はラテン語のmemini(記憶する)が語源らしいんですが、これ以上どうでもいいこと書いてると時間がなくなるので割愛します。

そして2つ目、この本で扱うメモとは「知的生産のためのメモ」です。冒頭でも少し話しましたが、僕らの人生は残酷な程に短い旅です。その旅の中で「より本質的なことに少しでも多くの時間を割く」ことを助けてくれる相棒こそがメモなんです。

なんか僕のnote、いつも"本質"とかばかり言って逆になんか曖昧な感じもするので、ここで定義しておきます。ここでいう本質とは、コピーではなく創造、代替可能物ではなく代替不可能物のことです。つまりクリエイティブで新しい知的生産に繋がる思考や、自分にしか思いつかない代替不可能性の高い思考のことです。これら価値ある思考に1秒でも多く時間を割くためのツールがメモなんです。

要するに、事実等をメモ=外付けHDDに記憶させることで自分たちの脳を想像力を発揮させることに専念して使おうということです。

アイデアを生み出すメモの書き方

ここからは具体的にメモの使い方について書いていきます。まずはじめに、これは某メンタリスト譲りの小テクなんですが、初めは薄いノートを使うことをオススメします。なぜ薄いノートを使うのかと言うと、使い切ることで達成感を得やすくすることで、モチベーションに繋ぎやすくするためです。一つ前の記事でも触れましたが、新しい事にチャレンジする時はできる限りハードルを低くしてあげると成功体験を積み重ねしやすいですからね。

ノートは見開きで使います。そして左側に左脳的な「事実」、右側に右脳的な「発想」を書いていきます。こうすることで「まず右側」が空くのはイメージできると思うんですが、人間は空欄を見ると「埋めなくてはならない」という強烈な潜在意識を持ちます。これを使って、フォーマットに沿うだけで右脳(発想)を活性化できます。

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これは、実際に僕が書いたノートの一部です。ちなみに基本殴り書きなので字はめちゃくちゃ汚いのとクソ恥ずかしいのでめちゃくちゃ小さくしました。自宅にホワイトボードが来てからはそっちで書くことの方が増えましたね。

この「事実」→「抽象化」→「転用」のフレームワークを使うことで、インプットした事実を元に、気付きを応用可能な粒度まで抽象化し、最終的にアクションに転用します。少し具体例を出しますね。

東京・大阪のそれぞれで宣伝用のチラシを配るというプロモーション事例があり、担当の人は「大阪のおばちゃんは、なんでもない時にでも、よくアメちゃんをくれる」という話から着想を経て、大阪でチラシにアメを付けたらすごい勢いでチラシがはけたと言います。それに味をしめて東京でも同じことをやったところ、大阪の1/3しかチラシがはけなかったという笑い話があったとしましょう(実話です)

この事実を素通りせず、抽象化していきます。ノートの左側に「チラシにアメをつけると東京の3倍効果がある」と事実を書きます。そして抽象化に移っていきます。

ちなみに、これは大阪人がケチとか言う話では全くないです。要するに(抽象化)、東京と比べて大阪の人は「お金を払う事に自分の価値観による明確な線引きをしている人が多い」と言う事です。実際吉本を始めとしたお笑いはどこの地域よりも盛んですし、価値がわかっている物には東京人と同じかそれ以上にお金を使うイメージがあります。

あと、僕自身3年住んで思いましたが、ご飯の美味しさに対するコスパは最強です。物事を見極める事に長ける大阪人の文化の表れなのかなと思ったりもします。転用については、自分の所属している組織が提供しているサービスの地域別利用動向を調べてみると共通点があるかもしれませんし、そこから新しい地域別のプロモーションを打ち出すきっかけが作れるかもしれません。

ちなみにテストで点数を取りたい学生の読者さんは、このノート術やマインドマップ等のスキルよりも演習をガッツリやった方がいいです。

また、『やるべきことを1/100にする科学』でも触れましたが、あまり詰め込みすぎないことも大事ですので、緩くできるようになるのがいいと思います。

抽象化という強力な武器

過去のnoteである『あらゆる問題を8割解決する魔導書のすゝめ』でも触れましたが、僕はこの抽象化こそ人類に与えられた最強能力だと思ってます。ファイナルファンタジー2のテレポぐらい強いです。誰がわかるんだよ。

はじめに結論を書くと、要は経験値増幅スキルなんです。ポケモンの「学習装置」みたいなもんですが、「学習装置」は他のポケモンに経験値割り振れるだけだから、どちらかと言うと「しあわせタマゴ」ですね。今日の記事の中で一番どうでもいいです。
ちなみに過去の記事で既にバレてるかもしれませんが、僕は生粋のゲーマーです。

抽象や具体と言うと少し分かりづらいかもしれませんが、詰まるところ、あらゆる身の回りの情報や事象(具体)から本質(抽象)を見つけだす事です。ではなぜ、抽象化スキルを身に着けること経験値増幅に繋がるかというと、端的に言えば、そもそもの経験の量が跳ね上がるからです。

少し具体例を出してみます。

何か自分のお気に入りのお店をイメージしてみてください。そのお店から出た時「今日も居心地良かったな」と思ったとします。なんで、自分にとって居心地がいいと感じたんでしょうか?店員さんの気遣いだったり、お料理の質だったり、思いつく限りなんでも構いません。これは具体例です。そこから、自分が居心地が良いと思うことについて最も影響力の高い具体例を一つピックアップします。これが抽象化(本質)です。これを他の分野に転用させれば、例えば別の居心地の良いコミュニティを立ち上げる時や参加する時にうまく応用できます。

これの面白いところは、実際に自分がコミュニティの立ち上げや参加を行っていなくても(経験がなくても)日常生活における些細な事象を抽象化するだけで、少し経験値をもらえている点です。

もちろん、この前の記事(1/100にするやつ)で触れたように一次情報...もとい自分でやってみる事はとても大切なんですが、実際に経験していなくても日々の生活の中でヒントは結構あるということです。だから、僕はあらゆる教養が大事だと思いますし、教養がセンスを生むと思ってます。

ちなみに、僕のセンスは厨二病っぽいフレーズがすぐに思いつく事なんですが、死ぬ程役に立ちません。高校生の時に体育祭で、応援歌を作詞した時に役に立ったぐらいです。

あと、これは余談ですが、抽象化スキルが高いと単純に読書スピードが上がります。本に限らず、あらゆる情報はまず幹(抽象)があって、そこから枝葉(具体)が伸びています。なので、幹だけに注目することで重要項目だけを掻っさらいながら前に進めるんです。

倒すべき魔王を定義しよう

なんか魔王を定義するってワクワクしますね(24歳卍)
あらゆる戦略や知識を束ねた聖剣を持っていたとしても、倒すべき魔王がいなければ無用の長物です。

今日冒頭でお知らせさせて頂いたnoteを読んでくださった読者さんの中には、要するに「イシューでしょ?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、人生そのものをイシュー化するのは個人的にかなり難しい...もとい不可能だと思ってます。良質なイシューとはなんだったでしょうか?それは、「本質的な選択肢と深い仮説、そして何より答えを出せる事」でした。人生の答えなんて普通出せないですからね。

倒すべき魔王、つまりは自分にとっての目標やゴールの見つけ方を最後にお伝えします。

結論から言うと自己分析をやってください。
めんどくさいですよね、すみません。でも、これからの時代は「やらなければならない事」がどんどんなくなっていきます。そんな時代において、「自分は何者か」「何をやりたいのか」を見つける事は非常に重要です。

ただ、これには結構時間がかかりますしメンタルも消耗します。ですから、これは他の本で学んだ知識なんですが、もし自分には無理かもという方がいたら3分でできる裏技があるので試してみてください。まず、ペンと紙を用意します。んでもって、現状不満なことを箇条書きでつらつら書いていきます。その要素を180°ひっくり返すんです。これでとりあえず、やりたい事がない状況からは脱出する事が可能です。最初はここから初めてみてもいいと思います。僕もそうしました。

自己分析に話を戻しますが勿論、わざわざnoteに書いているので単純な自己分析じゃありません。ここでも、具体と抽象を使います。従来の就活などで使われる問いに答えるだけのやり方ではありません。

例えば、「大学時代に一番楽しかった事はなんですか?」と聞かれて「文化祭です」と答えたとします。でも、これだけではただの事実(具体)です。これを抽象化すると、「みんなで一つの目標に向かって走る」とか「強い一体感を持つ」となると思います。

自分の意識に目を向けるだけではなく、そこにWhy(なぜか)を投げていく事でより本質に近づく事ができます。

終わりに

なんか最初の方で5分だけ時間くれだの、任せろだの言ってた割に過去最長な文字数を達成しましたが、具体的な文字数を公開すると袋叩きにされそうなので伏せときます。

この本を初めて読んだ時「そりゃ売れるわ」と思いました。売り方の導線の作り方や読者への寄り添い方が半端じゃないんですよね。非常にオススメの一冊です(。・ω・。)ノ♡

僕は大学のノートはほとんどiPadにしてしまったんですけど、メモの為に今も一冊ノートは持ち歩いています。ただの意識高い系みたいに思われるのも嫌なんですが、大事なのはただの意識高い"だけ"にならないようにする事ですからね。

話は変わりますが、最近ゲームへの風当たりが強いですね...。僕は友達の7割以上がゲームで繋がった人だったりします。また、ゲームに知識やメソッドを例えると自分の中ですっきりすることが多いので、何をそんなに恐れているのか正直よくわからないんですよね。ゲームを否定するのではなく、付き合い方を学ばた方が、子供にとっても業界にとっても、いい方向に転ぶのになと常々思います。

ちなみに僕は付き合い方を度々間違えますが、これは教えてくれなかった大人が悪いと責任転嫁しておく事にします。

本当に長くなりましたが、今日も最後まで読んでくれてありがとうございました(๓´˘`๓)‎

P.S.質問等あれば随時コメントとDMを受け付けてますので、お気軽に送ってください(。・ω・。)ノ♡



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