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信じられる?チュニジアでは牛乳や砂糖がない生活?それにパンも!?

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食料不足も日常なのか?チュニジアでは牛乳や砂糖、パンも消える!? - 日本人いない場所 (nihonjin-inai-basyo.com)


生活必需品が手に入らない…

先日チュニジア地元民の女性からこんな話を聞きました。

「砂糖や牛乳が手に入りにくくなってる。チョコレートやアイスもそのうち消えると思う。それにもっとやばいのが、パンが手に入らないの!」

管理人はこの話をまったく疑いませんでした。そうです、先日スーパーマーケットに行ったとき、パンがまったくといっていいほど陳列されていなかったからです。普段であれば焼きたてのバゲットがたくさん置いてある場所に1本もなく、工場から出荷されているであろう食パンの類もまったくなかったのです。ラスク等、工場から出荷されているであろう加工品は陳列されていましたが、主食となりえるパンが置いていないのです。こんな光景、あなたは見たことがありますか?

一時的なものでは…?

日本でも台風や大雪、大地震の真っ最中や直後など、一時的に商品が棚から消えることはあります。しかし数日で流通は回復することを知っているため、そこまで深刻な事態にはならないことはみなさんご存じの通り。

ですがここチュニジアではそんなに簡単に解決するような問題ではないようです。というのも、こういった問題はたびたび起こり原因も不明、どうやって解決されたのかも不明のままいつの間にか元に戻っているというのが地元民の認識。原因も解決方法もわからないままでは、同じ事態に陥ったときに対処のしようがありませんよね?本当にそのとおりなんです。

なので、この問題に対して解決策を提示できるような力は管理人にはありません。管理人にできるのは、どういう状況が実際に起きて、それに対する推測を述べるくらいに留まります。根拠に乏しい投稿になるとは思いますが、チュニジア訪問の際には頭の片隅に入れておくと多少の備えができるかもしれません。


実際に手に入らないものは何?

管理人はまず、その国に着いたら米を探しに行きます。できればパーボイルドライス(沸騰させたお湯に入れて炊き上げるタイプの米)か玄米を買おうとします。チュニジアに到着したその日、いつものように玄米を探します。だが見つかりません。パーボイルドライスも見つかりません。仕方ない、栄養価はかなり落ちますが白米にしましょう。ですが白米すら見つかりません。通常米はどの国のスーパーにも置いてあります。日本の品種とはかけ離れていても、なにかしらの種類の米はあるはずなのです。しかしこのチュニジアでは見つかりませんでした。

このスーパーには置いてないだけなのかもしれない。そう思って翌日別のスーパーに行ってみましたが、やはりそこでも米は見つかりませんでした。いずれの種類の米もです。米を陳列する棚自体がありません。チュニジア国民は一切米を食べないのかと思いましたが、ホストに聞くと普通に食べると言っています。米がどこに行っても見つからないとホストに言うと、ホストのお母さんが米を1袋管理人にくれました。1kgのバスマティライスです。

「これで滞在中もたせてね」

ホストに冗談混じりでそう言われましたが、滞在から1か月半経過した現在でも、どのスーパーでも米は見つけられていません。先日貴重な米をすべて食べきってしまいました。あと1か月ほどどうしましょう?もしあなたがチュニジアに長期滞在するつもりであれば、チュニジア滞在中は米を食べられないかもしれないと覚悟してください。(レストランでは米を使った料理も提供されているようなので、どうしても食べたければ外食で探してみてください。ですが必ず見つかるとは言いきれません。)


パン

チュニジア国民の命を支えるパン。
道行く人の多くはこういったパンをたくさん買って持って帰っています。

チュニジアはパンが主食の国。主食になるものがなくなるはずはないと高を括っていましたが、それも目の当たりにしました。冒頭でも書きましたが、ベーカリーコーナーにも、工場から流通されるものもないのです。街中はどうなのか注意深く見てみましたが、バゲットを持っている人は結構いました。個人商店に納入される分のパンはまだあるようです(2023/8/7時点)。しかしこの点は注意深く観察し続けていく必要があります。パンがなくなるとなると、次の主食であるパスタやクスクスが品切れ状態になる可能性が高いのです。友人によると、パンの原料となるセモリナ粉が手に入らず、ベーカリーに納入されないとのこと。クスクスやパスタもセモリナ粉からできている品種もありますので、消える可能性は充分にあります。


砂糖

砂糖コーナーはガラガラです(まだこの時間は12時頃で、閉店まで8時間あります)

砂糖コーナーの棚の一部がすっぽりと空いていました。砂糖は確実に消え始めているようです(2023/8/7時点)。みなさんは想像できるでしょうか?私たちを中毒状態に陥らせている砂糖が消えたという事実を。砂糖は合法的な麻薬とも言われています。パンが消えるよりも、砂糖が消えたときの方が暴動が起きる可能性は高いと思われます。

「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」

個人的にはお菓子がなくなる方が、国民の狂気に直結するような気がしますが…。


牛乳

日本と違って常温で保存できるタイプの牛乳が主流です。
ビタミンなどが加えられているものもあります。

牛乳に関してはまだ消えたという事実は確認できていません。スーパーでも通常通り、大量に陳列されています。派生商品であるヨーグルトやチーズも問題なく陳列されています。ですが、命を維持するには必要な食品です。なにかきっかけがあれば一気に消え失せてしまうかもしれません。


チョコレート

食べると幸せな気分になるチョコレート。これがなくなったら生きていけません。

チョコレートに関してはまだ消えたという事実は確認できていません。スーパーでも通常通り、大量に陳列されています。純粋なチョコレートだけでなく、チョコレートを使った加工品も問題なく陳列されています。ですが、チョコレートも非常に依存性の高い食品です。なにかきっかけがあれば一気に消え失せてしまうかもしれません。


アイスクリーム

アイスクリームに関してはまだ消えたという事実は確認できていません。スーパーでも通常通り、大量に陳列されています。ですが、最高気温が45℃を平気で超えるチュニジアでアイスクリームが消えるということは、暑い夏を乗り切れなくなることと同義かもしれません。なにかきっかけがあれば一気に消え失せてしまうかもしれません。


コーヒー

カフェが大好きなチュニジア国民は、家庭でもよくコーヒーを飲みます。
もしコーヒーが消えたら、いったい何を楽しみに生きていけばいいのでしょうか?

コーヒーに関してはまだ消えたという事実は確認できていません。スーパーでも通常通り、大量に陳列されています。ですが、カフェを愛する文化が根強いチュニジアでコーヒーが消えるということは、生活の娯楽を奪われることと同義です。なにかきっかけがあれば一気に消え失せてしまうかもしれません。

まとめ

以上、現時点(2023/8/7)ではまだ消え失せた食料品の種類は少ないですが、確実に悪い方向へと進んでいることは間違いないようです。追加の情報が判明すれば追記をしていきますので、興味のある方はときどきこの投稿をチェックしてみてください。


それではまた!

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