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武蔵野うどんの名店の味を受け継いだ、こみちの製麺所【幸太郎うどん】

青梅駅から、ロータリーをまっすぐ進み旧青梅街道に出て、そのまま奥多摩方面に歩いて8分。
ネッツたまぐーセンターの交差点を越えて、大通り沿いにある看板を目印に、小道を入ったところにあるのは、今年の9月24日にオープンした、こみちの製麺所
『幸太郎うどん』さん。

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このお店は、アキテンポ 不動産で扱っていた物件での開業ではないのですが、アキテンポ 不動産がおもに活動している、青梅駅周辺の中心市街地と呼ばれる地域での開業なので、ご紹介したいと思います。

『幸太郎うどん』を運営するのは、浜辺さんご夫妻。
ご主人がうどんを仕込み、奥さまが店内を切り盛りします。
ご主人が仕込むうどんは「武蔵野うどん」と呼ばれる、一般的なうどんよりやや太く、コシがありモチモチとした食感が食べごたえのあるうどん。もともとは東京都北西部の多摩地域から埼玉県西部にかけて広がる武蔵野台地やその周辺地域で、古くから食べられてきた郷土料理だそうです。

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『幸太郎うどん』を開業される前はアパレル関係のお仕事をされていたご主人。
奥さまと二人で何か事業はできないかと模索していた時に、”誰でも気軽に入れて、年齢関係なくみんなが食べられるうどん”で開業をすることを決めます。
昔から食べ歩きが好きで、色々なうどん屋さんを食べ歩いたそうですが、小平に住んでいた時に、足しげく通っていた練馬の武蔵野うどんの名店「正太郎うどん」のうどんにほれ込み、店主・高崎昭男さんに弟子入りします。
「幸太郎うどん」の店名も、正太郎うどんから名前をもらって、みんなが幸せになれるようなうどんを、ということで、”幸”の文字を入れ、「幸太郎うどん」にしたそう。正太郎うどんで2年間修行をしたのち、今年の3月末に退職したことを機に開店準備をはじめます。

正太郎うどんの味を引き継ぐことはもちろん、ちょっと時間の流れがゆっくりと流れているような正太郎うどんの雰囲気を自分たちのお店でもつくりたいとの思いから、まずは店舗となる物件探しにとりかかります。自然が多く、景観のいいところで開業したいと、当初は秩父や長瀞などで居抜きで借りれるお店を探しますが、なかなかピンとくる物件に出会うことができません。ちょうど物件を探しているときは、コロナの影響で、飲食店が営業短縮や休業をせざるを得ない状態の時期。観光客が激減していたこともあって、秩父では午後3時をすぎると軒並みどの飲食店も閉店してしまうところを目の当たりにして、秩父での物件探しを断念。
あるご縁から、青梅の不動産屋さんを紹介してもらった時に、不動産屋さんの担当の方がとても親身になってくださったことで、青梅での開業を決めます。

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お店は、もともと店舗ではなく、築50年の住居だった物件。
当初は居抜きで飲食店ができる店舗型の物件を探していたので、住居から飲食の設備にするのは少し大変だったと言いますが、青梅をよく知る業者さんの紹介で、地元の施工会社を紹介してもらい、製麺もできるオープンキッチンと、カウンター席10席を配置した店内に改装します。

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明るく清潔感のある店内。
この物件を見つけた今年の6月末にはご夫妻で青梅に引越し、開業するために7月に創業支援センターで開業セミナーを受け、7月末には店舗の着工、8月末に店舗の引き渡し、そして9月24日にはオープンするというスピード感に、お二人の意気込みを感じます。

看板メニューは肉つけうどん(800円)

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ダシがしっかりきいた特製のつゆにつけて食べる、武蔵野うどんは並盛りでもボリューム満点の450g
大盛りだとさらに250gプラスにもできますが、並盛りでもじゅうぶんに満足できるボリュームです。
50円引きで小盛りにもしてもらえるので、450gはちょっと食べきれないかも…という場合は小盛りをオーダーできるのもうれしいサービス。
つけうどんは最後に水でしめた冷たいうどんが提供されますが、あつもりにもしてもらえるので、冬の寒い時期にはあつもりをお願いするのも美味しいです。
お品書きはシンプルながらも、つけにするか、かけにするか、いつも迷ってしまう魅力的なラインナップ。
こちらは↓昼の部のお品書き

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こちら↓は朝の部のお品書きです。

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武蔵野うどんの独特な食感をつくりあげるのには、踏みの作業を惜しまないところがポイントと、浜辺さん。国産の地粉を使ったうどんの生地を踏んで、たたんで、また踏んで、という作業を行うことで、コシが強くモチモチの武蔵野うどんができるそうです。
テーブルの上に用意されている一味とすりごまをたっぷりとつゆに入れて、うどんに絡めて食べるのもおすすめ。

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幸太郎うどんの営業は、地域の人たちが気軽に入れる、”ここにあることが普通”になるようなお店にとの思いから、朝の部と昼の部の二部営業。
朝の部 7:30〜9:30
昼の部 11:30〜15:00
定休日は毎週水曜日と、第3木曜日

店内のイートインだけでなく、お持ち帰りの生うどんや、凝縮つゆもあるので、おうちで幸太郎うどんの味を楽しむことができます。

今、こうして青梅でお店を営業できているのは、”異業種からの転向でほぼ未経験”にもかかわらず、青梅の方々がとても親身になって受け入れてくださったおかげ。振り返れば、偶然仲長不動産さんに出会ったことがきっかけで成行き的に青梅で開業することになったものの、今ではこの土地で開業できて本当に良かったと思っています。という、浜辺さん。
アキテンポ 不動産にとっても、この地域で開業してくださる事業者さんが増えることは、非常に喜ばしいことであり、また、心強くもあります。
これから、この地域を一緒に盛り上げていけるとうれしいです。

幸太郎うどん
https://koutaro-udon-de-happy.com

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