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1846年創業・手づくりあんこが絶品の老舗和菓子店【道味】

アキテンポ 不動産が活動する青梅中心市街地には、古くは明治、大正、昭和の歴史ある建築物が今も数多く残っており、昔ながらのまちの雰囲気を感じられる中、近年になってオープンした新しいお店もその中に混在しており、今と昔がうまく融合しているところが魅力のひとつです。
昔ながらの建物は、その時代や職種によって建物の趣機がそれぞれ違うところが、まち歩きをするときの見どころですが、老舗と呼ばれるお店の中でも、とくに歴史のあるのはここ。住江町にある道味。旧青梅街道沿いを青梅駅から約5分西に歩いて行ったところにある、瓦屋根の梅の看板と、立派な店構えが目印の和菓子屋さんです。

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創業はなんと江戸時代の弘化元年。
弘化元年といってもピンとこないので、調べてみると1846年でした。
ということは、道味さんはすでに177年の歴史のある超老舗の和菓子屋さん。
創業当時はもともと和菓子屋さんではなく、お菓子や砂糖、目薬などを作っていたそう。目薬をつくっていたときの、木の看板は、今ではお店の中に飾られています。

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こちらにも↓目薬の看板と、その隣も読みづらいですが、薬の看板だそう。

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当時は薬を作るのに、砂糖が必須だったことから、薬に使う砂糖を活用して和菓子作りもはじめたというのが、お店のはじまりだそう。

ちなみに、道味さんは今巷でみる”青梅せんべい”の発祥のお店。
明治20年くらいにもともとの青梅せんべいの元祖だった、一本という菓子店が、後継者不足のため、青梅せんべいの焼き型を道味に預けたことから”青梅せんべい”の製造もはじめました。
当時の新聞に残されていたところによると、明治32年頃にはすでに青梅駅で名物として販売されていたそうです。
今では他のお店でも”青梅せんべい”という名前で販売もされていますが、道味では元祖の味を継承して以来、120年以上にわたり、青梅せんべいの味を守り続けています。

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現在のお店は昭和55年に建て替えられたものですが、創業当時から同地にお店を構えていたそうで、昔のお店も店内に飾られている写真で見ることができます。
歩いている人や街の様子から、なんとなく当時の生活をイメージできる貴重な写真です。
こちら↓は、大正時代のお店。

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大正時代からすでに、看板は梅の形をしていました。
もともとこの看板を模して作られたのが青梅せんべいだそう。

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ショーケースの棚には凝った細工が設えられており、老舗の風格を感じます。

道味さんのおすすめは、お店で手づくりでつくられているあんこを使った”道味もなか”と”どら焼き”。

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松をあしらったもなかは創業当時から同じレシピで作られており、中にはたっぷりあんこが入っています。
あんこはやさしい甘さで、ひとつだけでなく、もうひとつ食べたくなる美味しさです。
お茶と合わせるのも美味しいですが、コーヒーと合わせて食べても絶妙に美味しいあんこです。

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店内には、彩り豊かで、趣向を凝らした和三盆や、お菓子の詰め合わせなど。自分で食べるのももちろんですが、お土産や贈り物にもちょうど良いお菓子がたくさん並んでいます。和菓子だけでなく、ゼリーなどの洋菓子も取り揃えています。

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アキテンポ 不動産の記事では比較的新しいお店を取材することが多いのですが、道味さんのような老舗のお店を取材するのは、まちの歴史に触れたような気持ちになりました。
青梅のまち歩きをする際にはぜひお立ち寄りいただきたいお店です。


【道味】
〇 営業時間:9:00 〜 18:00
○ 定休日:月曜日
〇 住所:東京都青梅市住江町68
○ 電話番号:0428-22-3201

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