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得点モデルからバスケを考える

NBAを見ると、1試合で100点に達することは普通です。最近では、3ポイントシュートの成功確率が格段にあがり、3ポイントシュートが主流ですから、100点を切る試合のが少ないのではないでしょうか?逆に、ミニバスで、100点ゲームに達するというのは、圧倒的な勝った時になりますね。

試合時間を考える

上述の通り、ミニバスには、3ポイントシュートがなく、フリースローを除くシュートの全てが2点なのも理由ですが、試合時間も大きく違います。NBAは、1クォーターが12分ですが、ミニバスは公式戦で6分だったり、5分だったりします。1分は60秒ですから、6分のゲームは360秒で、5分のゲームは300秒となりますね。秒で考えると一瞬ですね。試合を通じても、6分ゲームで1440秒、5分ゲームで1200秒という計算になります。面倒くさいので、今後は6分ゲームの360秒/Qと、1440秒/ゲームで考えます。

攻撃回数を考える

ここで攻撃回数を考えてみます。以前は30秒ルールがありましたが、最近は、24秒ルールに変わりました。相手のディフェンスが上手だと、24秒ルールになることはありますが、なんとかシュートまで持っていくのが普通でしょう。逆に、最も短時間で得点をとれる速攻を考えてみましょう。速攻といっても、ボールを得てから5秒以内にシュートまで持っていけたら、なかなかの速さです。ざっくり考えると平均的に15秒ぐらいで、シュートまで持っていっている感じだと思います。もちろん、リバウンドがあり、実際は複雑なのですが、それを踏まえても、1回の攻撃で15秒と仮置してみます。すると、1クォーターの攻撃回数を考えると、360秒を15秒で割るので、24回となります。「バスケケットボールのゲーム構造」の記事で書いたように、バスケは、自ボールと敵ボールを交互にするゲームモデルですので、1クォーターで攻撃できる回数はざっくり12回ということになります。

得点モデルを考える

シュート成功率は、相手のディフェンスや、攻撃パターンや、その日の子供達の調子もありますが、40%ぐらいが普通かなと思います。ざっくり見積もると50%とすると、12回の攻撃で、50%しか成功しないので、6本のシュートが成功してい、得点だと1クォーターに12点という感が基本的なイメージなのでは?と思います。これが1試合4クォーターですから、48点というイメージ。双方交互に攻撃して、15秒ずつにシュートを打ち、50%の成功率、フリースローなしのモデルケースだと、均衡した相手のとの試合では48対48で同点という感じでしょう。実際には、リバウンドがあったり、ターンオーバーもあり、フリースローもありと全くモデル通りにならないのですが、均衡すると40点代の戦いなイメージというのは、肌感覚にあっていると思います。

ハイスコアゲーム or ロースコアゲーム?

基本的に、試合をしていると相手との点差を考えますが、得点が均衡している時は、ハイスコアゲームなのか?ロースコアゲームなのか?も考えます。その意味で、得点モデルとして、均衡した相手とは1クォーター12点ということは、1つの基準となります。両チームが12点以上取っていれば、ハイスコアゲームで、点の取り合いになっていますし、半分の6点以下であればロースコアのディフェンス勝負になっているはずです。

オフェンスにはラッキーがある

オフェンスにはラッキーがあります。モデルケースのシュート成功率が50%としていますが、理由が分からないけど、めっちゃシュートが決まる時ってあります。チーム全体で、異常にシュートが決まる時があります。そういう意味では、得点として、1クォーターで、12点を取れればOKかというとと、次のクォーターで、相手が大当たりすることがあるので、難しいところです。しかし、ディフェンスにはラッキーはありません。小学生だと、相手が勝手に転んでくれた。とかありますが、基本は運次第ではありません。むしろ練習次第といえるでしょう。どんなスポーツもそうですが、強いチームは大崩れしない点で、ディンフェスが強いという特徴があります。

ディンフェスの強さの基準

そんなことを考えると、チームの強化として、1クォーターで12点取られないディフェンスをするというのが、ディフェンスが強いかどうかの基準になるのでは?と思います。子供達には分かりやすいので、1クォーターで10点以上取られないようにするというのが良いかもしれません。5分ゲームもありますしね。どんなに強いチームにでも、1クォーターで10点以上取られない。めっちゃ得点力がある選手がいても、なんとか1クォーターで10点以下に抑えるというのは目安になりますね。

クォーターといえば、ミニバスは、独特のルールで、最低10名を試合に出す必要があるので、クォーター毎にムラがでます。1クォーターで勝ち越しても、2クォーターで負けやすいとか、ベストメンバーが出てくる3クォーター以降が強いとか。だから、クォーター毎に考える必要がありますね。1年を通じて、選手の入れ変わりもあるとは思いますが、クォーター毎に10点以上を取られた回数などを管理すると、チームのディンフェンス力の強化に役立つと考えていました。

練習試合後の反省会

僕は、練習試合の反省会では、スコアシートを見せて、必ずこの話をしていました。この話は、試合に勝った負けたの単なる結果論だけではなく、一部の選手が良かったか悪かったの個人評価だけではなく、気合が入っていない/入っているなどの主観評価でなく、ディフェンスに関する有意義な振り返りになると考えていました。
中高バスケには、肌感覚がないですが、得点モデルを考えると、ディンフェンスを評価するのに役立つと思います。

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