少年革命家ゆたぼんについて カナダ留学日記 5/4(Tue)バンクーバー生活残り161日

先日「自由とは」というテーマでノートを書きましたが、今日たまたまYouTubeで見つけたゆたぼんというYouTuberが少し前に日本で炎上していたらしく、それに関する動画やコメントを読んでいろいろと思うことがあったので書きたいと思います。

はじめに、そもそもゆたぼんとは小学5年生のYouTuberで、1年ほど前に不登校になり「不登校は不幸じゃない」という動画が波紋を呼び、現時点で再生回数140万回、高評価5千、低評価7万3千という賛否でいうと圧倒的に否が多い形で炎上しました。

詳しくは動画のリンクを貼るのでそちらからご確認していただければと思うので、ここでは僕の考えを3つの観点を中心に書かせていただきます。

https://www.youtube.com/watch?v=Z4F_NIq0jPw&app=desktop

①、そもそも不登校は悪なのか?

ゆたぼんは学校の宿題をしてこなかったことをきっかけに教師とトラブルになったことで不登校になりました。

そんなゆたぼんに向けてYouTubeのコメント欄では、

「宿題を理由に不登校になるなんておかしい」
「我慢や適応を学ぶのも学校の役目」
「小学校さえ行けない人が将来まともな人間になれるわけがない」

といったコメントが寄せられていました。

これについての僕の考えは、基本的に学校は行ったほうがいいと思います。

これは義務教育だからといった理由ではなく、そのほうが「簡単」だから、です。

何が簡単なのかというと、その後の人生がです。

日本ではほとんどの人が小学校や中学校を卒業しており、その人達用の選択肢は数多く用意されています。

しかし、小学校、中学校を中退した人達のためのルートはあまり整備されていません。

さらに、人は自分の知らないもの=嫌いなものであると勘違いしてしまいがちなので、自分の知らない世界を歩んでる人を見ると条件反射的に否定してしまいがちです。

その結果として、今後の人生を生きていく上での受けられるサポートの数が絶対的に減ってしまうことにつながります。

これが小学校や中学校に通ったほうがいいと考える理由です。

では、ゆたぼんは本当に将来まともな人間になれないのか?

僕はこれには完全に反対です。

学校に行かなくても将来自分で稼いで社会に貢献できるような大人になることは可能だと思います。

学校に行くという選択肢は多くの子どもにとって良い選択であるとは思うけど、全ての子どもにとって学校というシステムが適しているとは思いません。

もしも、それ以外の道があるならば遠慮なくその道を選択すべきだし、それこそ「自由」だと考えます。

もちろん、それに伴うリスクや責任というものを本人に自覚させる努力が保護者には必要です。

不登校だからという理由でその子の将来を決めつけるような大人にはなりたくありません。

②、なぜゆたぼんは炎上したのか?

今日までゆたぼんについては全く知らなかったのですが、YouTubeだけでなく、バイキングやスッキリといったテレビでも取り上げられるほどにゆたぼんは話題になっていたそうです。

ただ単に、不登校になった小学生が自分が不登校になった理由を述べるだけの動画だったらここまで話題になる(炎上する)こともなかったはずです。

問題は、ゆたぼんが、同じく学校に通ってる子どものことを「ロボットみたいだ」といった点にあると思います。

つまり、自由を主張する人が、不自由に耐えながらも懸命に努力している人達を批判すること、あたかも自分の生き方のほうが優れていると主張することで生じる問題です。

これと似たような炎上は度々起きていて、例えばブロガーやフリーランスの人が、サラリーマンを「社畜」といって蔑むような態度を取ることも問題の本質は同じだと感じます。

人は誰しも自分の行動は正しいと思って行動しているので、当然その考えを否定されると腹が立ちます。

ゆたぼんを批判している人達は、この一言で自分が学生時代にやりたくもない宿題をなんとかやり抜いたこと、さらに現在会社で上司から指示される楽しくもない仕事を生活のためにやっている自分自体を否定されたと感じだのだと思います。

しかも、社会について何も分からない10歳の不登校の子どもに。おまけに親も何か怪しい。

こうした方々への配慮が足りずに「ロボットみたいだ」という発言をおこなったのがこの炎上の原因だと思います。

何事も否定するということ自体がそれ相応のリスクであること、そして何よりも「言い方」に気を配ることが大切です。

③、YouTubeのコメント欄について

本筋の話とは逸れるのですが、この件に関するYouTubeのコメント欄はとても不快でした。

冒頭でいくつかのコメントを紹介しましたが、あれらは言葉遣いもまともな方なのですがそれ以外のコメントにはとても10歳の子に対するコメントとは思えないような汚い言葉が数多くありました。

このようなコメントは何もゆたぼんの件に限らず、「炎上」と呼ばれるものにはつきものです。

ネットやSNSが普及し、誰でも匿名でコメンテーターや評論家になれる、そんな時代です。

だからこそ、このような汚い言葉が私達の身の回りに数多く見られるのだと思います。

僕はこのようなコメントをしてる人達を否定したいわけではなく、なぜこの方々がこんなに汚い言葉を吐き出してしまうのかといったほうに興味があります。

僕にはこの人達は正直ゆたぼんなんかどうでもよくて、自分の日頃のストレスを発散する場を探しているだけのように思えます。

今回の標的がたまたま彼になってしまっただけで、1ヶ月後にはまた新たな標的をみつけ「炎上」を引き起こすことでしょう。

そんな人達が少しでも減るような日本社会が作れれば幸せだなと感じました。

◎まとめ

結論からいうと僕はゆたぼんを応援してます。

10歳という年齢にもかかわらず、あれだけの考えを持っていること。(僕はいかにしてブランコの靴飛ばしで遠くに飛ばすことができるのかしか考えてませんでした)

動画に対して圧倒的に批判する意見が多いこと。
しかもそれらが人格否定のような感情的な主張ばかりであること。

他にも彼を応援する理由はありますが、要は結果を出したもんが勝者だと思います。

ゆたぼんにはアンチを黙らせるような素晴らしい人生を歩んでほしいと願ってます。
応援してます。

今日はこんな感じ。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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