読む人が立ち止まらず、理解できるよう注意を払って、原稿も企画書も書く/第3期京都ライター塾アドバンスコース・受講レポート【第2回:企画を立てる】
第1回のレポート記事は、こちらです。
(1)課題のフィードバック
まずは、第1回講座の課題(自分の推しを、文章の「型」を使って、500字で紹介する「推し記事」の執筆)のフィードバックから。
事前に受講生が提出した推し記事に添削を加えたものを皆で共有し、一人ずつ、えずさんに講評をしていただきました。
推し記事のように、何かをオススメする原稿を書く際のポイントは、次の2点だそう。
➋の、「行動、身体の感覚」も入れるとは、どういうことなのか。
例えば、食べ物を紹介する記事を書く場合。
単に「おいしい」と書くだけでなく、「おいしくて、●回もお店に足を運んだ」、「おいしさのあまり、もっと食べたくなってネットで調べた」というふうに、おいしさに紐づいた身体の動きまで書きましょう、ということです。
この行動や感覚を一緒に書くことで、「おいしさ」を伝えるのに臨場感や奥行きが生まれるのです。
確かに、受講生の皆さんによる、はちみつやパン、BTSの推し記事の中でも、とくに書き手の個人的なエピソードが綴られた部分が、熱量や説得力をぐぐっと感じられ、印象に残りました。
ただし、こうしたエピソードを書く時は、「書き手のことを読み手は全く知らない」という前提で、読み手にきちんと伝わるかどうかを、注意するのも大切です。
私が書いた、推し野菜「サボイキャベツ」の紹介文の場合はどうでしょうか。
太字が、えずさんの添削部分です。
少し説明を丁寧に加えるだけで、初めて読んだ人へ、すっと伝わる文章になるのだなぁと、実感。
ほんの少し、客観的な視点を持って気配りをする心持ちが大切ですね。
(2)講義「企画を立てる」
ここから、第2回講座のテーマである「企画を立て方」について、学びます。
「自身で書きたい/書けそうな媒体を見つける→企画を立てる→企画書を書く」、という流れを実践することで、依頼仕事だけでなく、じぶんから、仕事を獲得していくことができるようになるのですね。
●企画書の「ゴール」とは?
企画書のゴールとは、ずばり、「採用されること」!
それを叶える企画書とは、「読者へのメリットが感じられること」と、「どんなページになるかを想像できること」が、盛り込まれているもの。
ではどうすれば、そのような企画書が書けるのでしょうか?
まずは、対象の媒体の特徴を掴むことがポイントです。
●媒体の特徴を掴むポイント
媒体の特徴を掴むためには、以下の視点をもって、媒体を分析してみましょう。
媒体を特徴を掴み、誰に届けるかを考えること。
例えば、京都の情報を届ける媒体に、北海道の情報は求められていない――。一見ことばで表現すると、当たり前のように感じられることですが、企画を立てるうえで基本となる、大切な視点です。
(3)まとめ
今回の講義を通して、じぶんが「書く」ことにフォーカスするよりも、「読む」相手のことを考え、意識することが大切だと感じました。
また、企画を立てるうえでは、紙媒体だけでなく、今はウェブにも、企業や団体のオウンドメディアといった、様々な媒体があるのだそう。
自分はどの媒体で書きたいのか、書けそうなのか――。
今回課題で出された「企画書づくり」に楽しんで取り組みながら、考えてみる機会にしたいと思います。
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