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40代限界中年男性の買って良かったもの、読んで救われた本、はじめたこと
どんな人間がどのような意図でこれを書いているのか?
2022年12月31日に離婚届に記入捺印した40代限界中年男性が2023年を生き延びていく上でよすがとなったもの,場所をここに記す
HONDA レブル250
夫婦生活が破綻したのは2022年の夏だった。
これはもう駄目だろう、何かをしなければならぬ、自業自得とはいえ何かをしなければ狂を発してしまうと察したおれは22年秋に中型二輪免許を取得した。
HONDAのGB350を本命に探していたが世界的な半導体不足,コロナ禍によるロックダウン等で納車日未定,中古車はプレミアム価格が付いていた。
(冬の間に探せば宜かろう。)
週一回のレッドバロン行脚の最中、レブル250の新車(フリー在庫)が入荷したのを目の当たりにしたおれは即決で購入した。
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カスタムという程ではないのだが軽く弄ってある。
後部シート取り外し,マフラー交換,センターメーター移設,アンダーミラー化。
おれの住む街は雪に閉ざされているので今は購入先のレッドバロンに預けている。
入庫時にストレートバーとバーエンドミラーの交換も依頼した。
雪が溶けたらバイクに荷物を乗せキャンプや釣りにでも行こうと思う。
馬やチョコボはお世話が大変なので飼えないがバイクなら楽なんだ。
北方謙三諸作品
隙間時間で北方謙三作品を読み返し続けた。
歴史物において滅びの美学と敗者の矜持を描かせたら天下一品の北方謙三御大。
幼少期に吉川英治御大の太平記,平家物語,三国志を読み諸行無常,滅びゆくものたちの美しさに心惹かれてしまった身とあれば。
昨今のSNSの風潮...自己を売り出し,他者を出し抜き,自己評価を換金してゆくそのエコノミーシステムに馴染めないのは幼少期の経験ゆえだったのか。
おれは敗北者の美学という甘やかな酩酊の中で日々を無為にすり潰しただけだった。
楠木軍は、一千ほどがまとまっているだけだ。麓に集結しかかっていた時は、三千近くはいた。あの一千が、正行の率いる軍勢だろう、と道誉は思った。 一千が駈けてくる。正面から師直の本陣にむかっていく。本陣は二万五千。一千は、悲しいほどの少勢だった。
本陣に突っこみ続ける楠木軍を、道誉はただ見ていた。死のうと決めた軍勢は、悲壮でさえなかった。祈る声が、聞えてくるような気がした。なにを祈るでもなく、ただ祈るために祈り、死にむかって駈ける。
それでも、楠木軍は本陣に肉薄しはじめていた。高師冬の軍勢が阻んでくる。楠木軍がそれをも突き破った時、本陣に動揺が走るのがはっきりわかった。 しかし、楠木軍は減っていた。気づくと、すでに夕刻近くだった。残っているのは、四、五十人というところだ。
道誉は、立てていた佐々木の旗を倒させた。
野辺の送りにも似た気持だった。
南北朝時代の佐々木道誉を描いた「道誉なり」。
婆娑羅者としての佐々木道誉の姿よりも四條畷で高師冬の本陣めがけて突き進む楠木正行の描写だけが印象に残る。
そしておれはいつもどうしようもない気持ちになる。
土台ができれば、あとは速い。組立てればいいように、材木はすでにいじってあるのだ。小さな寺の堂が、十日後にはできる。
「あの小屋で、毎夜、兄上はなにを考えておられます?」
死に方だ。言おうとして、正成は口を噤んだ。
それこそ、言う必要のないものだった。
弱い風が、それでも樹木の枝をそよがせた。正成は、しばらくその音に耳を傾けていた。
湊川の戦いを描かず上記の一節で物語を終えた北方謙三「楠木正成」。
史実とはかけ離れた描写が多い。
多いのだが。
大塔宮と共に描いた夢...武士による治世ではなく天皇と天皇直属の軍が国を治めるという夢を持った楠木正成。
夢は破れ、共に夢を抱いた大塔宮は後醍醐の理不尽な仕打ち,自身の甘さ,足利一門の周到さによって捕縛される。
楠木正成は鎌倉に護送される大塔宮の救出を目論むも足利尊氏と親衛隊の手によって阻まれた。
楠木正成が持つ諦念。
おれにも仕事に対し本気で向き合っていた時期があった。
懇意にしていた取引先の社長と共に過ごした7年間。
おれのことを弟の様に可愛がってくれた社長は政争に破れ、退職に追い込まれ業界を去っていった。
夢破れた後の正成の諦念は、今もおれの胸を突くし自身の境遇に重ね合わせてしまう。
ストア派の教え
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胡散臭いビジネス本みたいな表紙で損をしている。
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超訳や漫画で学ぶ〜シリーズの次点におすすめ。
ストア派の教え。
とかく現状追認ではないかと誤解されがちなストア派哲学ではある。
おれ自身、徳を積み重ねている訳ではないし(積み重ねるのは業ばかり)良き生を実践できている訳でもない。
自身でコントロールできるもの(圏内)
自身ではコントロールできないもの(圏外)
の見極めに注力する様になってからは少し楽に生きれる様になった気がする。
感情が揺らぐことはある。
だがストア派の教え,第三者の視点を意識すればその揺らぎに囚われることはない。
おれの場合、諦念と虚無に近しい部分はあるが。
エピクトテス先生やアウレリウス兄貴が墓から飛び出して殴りかかってくるであろうがストア派の教えは対異性戦略においても役立った。
目の前の異性。
対峙するおれ。
交わされるコミニュケーションとコミニュケーションの齟齬。
対峙する異性の言動に惑わされたり、心動かすことなく冷静に一手を打っていける。
自身の情動や執着すら俯瞰して見通せる。
全然良き生き方じゃねえぞコレ。
アタラクシアは何処ぞ。
Houdini / Power Houdi
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北欧アウトドアブランドHoudiniのPower Houdi。
そのデザインとカッティングから“魔法の様な着心地”と謳われるHoudini。
Polartec® Power Stretch Proを使用したパワーフーディーが魔法の様な着心地を通り越して、もはや着るオ⬛︎ホである。
*この表現は友人より拝借した
お値段は迫真の3万円だが全然安いよこれ。
冬山で使用するには暑すぎるが、下界やリラックスウェアとして着用し倒している。
通勤時に,家で,スパ銭時に,車中泊にと大活躍。
フードなしのジャケットverも購入しようかと目論んでいる。
自炊
一時期はオール外食で済ませていたおれではあったが、自炊生活を再開した。
調理するという営為に没頭する事を瞑想代わりにしたい。
筋トレを再開したことも理由の一つとして挙げられるのだが。
筋肉はキッチンでつくられるという名言もある。
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米を炊く
肉を切り刻んで炒める
野菜は全て煮込みスープで摂取
自炊と呼べるレベルではないかもしれないが、ハードルは低くていい。
続けることこそが肝要なのだ。
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他にもあるのだが主だったものだけを述べた。
皆様の次の一年も喜びに満たされますように。
以上。
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