「アマミノクロウサギとノネコ」 14歳の作文
うがみんしょーら!アキロン です。
お久しぶりです。
今日は猫の日 222
ということで、猫大好き長女が、
学校で書いた作文を掲載します。
ちなみに、私は全くノータッチで、
自分でスマホで検索して情報収集して書いてました。
ノネコのことは、奄美大島に移住してくる前に知って、
親子で話していました。
保護されたノネコを我が家に迎え入れたいと思っていたのですが、
ノネコを迎え入れるのは、色々条件があり難しくて、
動物病院で保護された保護猫ちゃんを迎え入れました。
ノネコについて、私も色々と書きたいことがあったのですが、
長女のほうが、先に文章にしてくれました(*^^*)
長くなりました(^^;、それでは、長女の作文です!
「アマミノクロウサギとノネコ」
皆さんは、「ノネコ」を知っていますか?
「ノネコ」とは元々人間に飼われていたネコが捨てられてしまうなどの理由で野生化してしまったネコのことです。
その「ノネコ」が、アマミノクロウサギなどの固有種を食べてしまうという問題が起きています。
2018年には「奄美大島における生体保全のためのノネコ管理計画」が始まりました。
簡単に説明すると、奄美の生き物を食べてしまうノネコを捕まえて、アマミノクロウサギなどの固有種を守ろうという計画です。
この計画で捕まえられたノネコは、一時的に保護され、一週間以内に里親が見つからなければ殺処分されてしまいます。
今までに捕まったネコは保護団体などに引き取られており、殺処分は行われていないようです。
私は、殺処分はされていないものの、このような計画があると知って驚き、悲しくなりました。
元々は人間のせいなのに、一週間で殺処分されてしまうのは短すぎると思います。
そもそも、ノネコのせいでクロウサギが減っているというのは本当なのでしょうか。
実は、ネコとクロウサギは何百年も前から島の環境で共存して生きていました。
江戸時代、島の人々は家に入ってくるネズミを狩ってもらうためにネコを飼っていました。
ネコは自由に家と外とを行き来していました。
特に、オスネコは家に居つかず、山に入って野生化して生きていたと言われています。
少なくとも江戸時代には、多くのネコが山の中に入って生活し、クロウサギなどの野生動物を捕まえて食べていたということになります。
その頃クロウサギは、人里に下りてきて畑の作物を荒らす害獣でした。
そして、人々が捕まえて食料にしていたほど多く生息していました。
つまり、ネコとクロウサギはもう何百年間も共存していたのです。
では、アマミノクロウサギはどうして減っているのでしょう。
理由は大きく分けて3つあります。
1つ目は、ハブを駆除するために人間の手によって放たれた「マングース」の影響です。
元々は、ハブを駆除するために放たれたマングースでしたが、結果的にクロウサギなどの希少生物を捕食してしまいました。
現在は、マングースの駆除作業がほとんど終わり、クロウサギも徐々に増えてきています。
2つ目は、交通事故です。観光客の影響などもあり、ここ数年でクロウサギの交通事故件数が増えています。
まずは、1人1人が注意して運転するだけで少しは交通事故にあうクロウサギが減ると思います。
3つ目は、戦後の森林開拓です。奄美大島は、島の7割が森林です。
その森林のうち、自然のままの森林、つまり原生林はわずか3割です。
後の7割は植林による人工林です。
原生林で暮らすクロウサギは人間によって生息域を奪われました。
クロウサギが減っているのは、ノネコのせいだけではないと分かりましたが、ノネコ達をそのまま放っておくわけにもいきません。
外の世界で過ごすのはとても危険で厳しいです。
しかも、ネコは繁殖力がとても高い動物です。
ネコは、一年に2〜4回出産をすることが可能で、一回で4〜8匹の子猫を産みます。
こんなにどんどんネコが増えてしまったら、苦しい思いをするネコも増えてしまいます。
皆さんは、「さくらねこ」を知っていますか?
さくらねことは、耳をさくらの花びらのようにV字にカットされているネコのことです。
このV字のカットは、不妊・去勢手術がされてある印です。
手術をすることで、繁殖を防ぐことができます。
たくさんの人にさくらねこの理解が広まり、地域のネコとして見守っていけたらいいなと思います。
ネコを飼い始めたら、捨てないこと。
不妊・去勢手術を行うこと。
飼い猫だと分かるように首輪を付けたり、マイクロチップをすること。
など、ネコや他の生き物の命を守る方法がたくさんあります。
大切な命を守るために、私たちができる事を1人1人が考えてみましょう。
1人1人の小さな行いで、少しでも多くの命が救われたら嬉しいです。
私は、ノネコの問題や、クロウサギの事について調べてみて、今まで知らなかった事をたくさん知る事が出来て、この問題をもっと多くの人に知って欲しいと思いました。
そして、どんな生き物も幸せに暮らせる世界になったらいいなと思います。
以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(*^^*)