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「ゴジラ-1.0」観た。

監督:山崎貴
出演:神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、安藤サクラ、佐々木蔵之介、吉岡秀隆 ほか
上映時間:125分

「シン・ゴジラ」以来の邦画ゴジラの新作!

「ゴジラ」シリーズ70周年記念作品。
監督は山崎貴。
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(2007)のアバンタイトルに登場したゴジラは衝撃だった。


「ゴジラ-1.0(ゴジラマイナスワン)」の舞台は戦後すぐの日本。
戦禍の傷痕が癒えぬ日々に突如出現したゴジラが暴れ回る。

ストーリーを牽引するのは「らんまん」が記憶に新しい神木隆之介と浜辺美波。(撮影は朝ドラの前)


愉快なトークショーでの庵野さんの感想に頷く。


悔いが残り、生きている実感のないまま日々を送る敷島の葛藤は理解できるが、「生きる」を決意したはずなのに選んだ選択が特攻って・・・。

「私に●●●になれっていうの?」
「誰かが貧乏くじを引かなくちゃならねぇんだ」など、作中の時代背景からくるものだとはいえ、セリフが陳腐に聞こえたし、演出がリアクションを捉えるだけに見えた。

ドラマの密度が浅くて、ただ冗長に感じた。

戦争を見つめる視点が軽い印象で、「生きろ」のメッセージも響いてこないし、反戦が浮かんでこない。

民間目線で戦争の愚かさをもっと声高にしてほしかった。


ストーリーは物足りないが、ゴジラの造形は最高。
凶悪な獣であると一目瞭然の全身像。
禍々しくて、めっちゃ怖い。

容赦なく暴れる姿は、「ジュラシックパーク」で目の当たりにしたT-レックスの怖さを彷彿とさせる。

今までほとんど無かった水中シーンも新鮮。
木造船を追いかけるゴジラこえー!

市井の目線で恐怖を伝えるゴジラ出現パートはすべて満足。

熱線を発動させる動作の恐ろしいこと。

銀座が廃墟となるシークエンスの絶望感たるや。

ただ、えらいことになるシーンは銀座のみだから「無(ゼロ)から負(マイナス)になる」というコピーやタイトルほどマイナス感が薄かったのは残念・・・。
首都消失ぐらいの規模をやってほしかったな。


自衛できる兵器がない時代に創意工夫でゴジラに挑む作戦は、限られた予算でVFXを手掛けるスタッフの意気込みにも見えて、マーチが流れる嬉しさにも乗って画面に見入らせる。


ゴジラは立ち泳ぎ?

被爆の心配は?

などツッコミどころは多いが。


ゴジラのチートな再生能力を見せたところは大きい。
熱線には細胞が含まれていて、実は再生光線だったりして。


今作で解決・・・ではないから続くかも。
三部作になりそうな予感・・・。

そうなったら他の怪獣も登場するといいな。

次はいきなり現代に飛んでもいい。
戦争の記憶、ゴジラによる被害の記憶が消えつつある現代に再び未曾有が!
3作目は未来にして、AIの進化で平和ボケの日々にまたもや超危機が!

ってな感じの三部作どうでしょうか。w


「ゴジラ-1.0/C」(2024年1月12日)





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