「ナイトメア・アリー」観た。

原題:Nightmare Alley
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:ブラッドリー・クーパー、ルーニー・マーラ、ケイト・ブランシェット、トニ・コレット、ウィレム・デフォー 他
上映時間:150分 公式サイト

「パンズ・ラビリンス」「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督最新作。

とある男の顛末を、いつものダーク・ファンタジーではなくサスペンスタッチの人間ドラマで描き出す。


全編がゴシックホラーの雰囲気に満ちていて、たまらない。
各シーンの作り込みに目を惹かれた。


氷上を歩くような不安、破滅の綱渡りのもとで繰り広げられる俳優陣のアンサンブルが見どころ。

とくに、ケイト・ブランシェット様の魅惑がすごい。
登場した瞬間、空気が一変した。


診察室でのスタントン(ブラッドリー・クーパー)との2ショットが素敵な画だった。


スタントンは、自信を過信してしまう。
そこから強欲となり、モラルはどこかへ・・・。

あーあもう!

としか言えない。

幕開けから好きになれなかったが、そのまま最後まで・・・。


こうならないように注意しましょうねという、反面教師的な映画か。


映画(見せ物興行)の世界に身を置く監督自身の自戒も込められている印象。

劇中で発せられる「限界が見えたら終わり」のセリフが印象的。





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