冬ドラマ(1月期)

見ていた1月期ドラマの感想まとめ。(単発も含む)



「相棒 SEASON22」

最終回は安易に見えたなぁ。
そろそろ悪だくみしない官房長官を出してほしい。
杉下右京&亀山薫の鉄板な安心感で毎回見てしまえるからまだ続きそうな気配だが、そろそろ閉幕に向かってもいいのでは。



「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」


西島秀俊と芦田愛菜が好演。
愛菜ちゃんお姉さんキャラもいいな。
オーケストラメンバーも魅力あり。
ただ、ホームドラマとオーケストラのパートが噛み合っていないように見えたし、印象に残る音楽がなかった。
ホームドラマだけで進行したほうが「音楽は人の心を救う」が浮き上がったような。
あと、「リバーサルオーケストラ」と似ている箇所が散見。
企画段階で誰も突っ込まなかったんやろか。安易な企画に感じた。



「厨房のありす」


事件いらん。
舞台を「ありすのお勝手」に絞ってほしかった。
来店者の体調にピタッとマッチする料理を出して満足させる。それだけで良かった。



「春になったら」


伝えきって終われる人生って理想だな。
悲しみではなく、”伝える”・”残す”を込めたドラマ。
よくあるストーリーに見えたけれど。。



「不適切にもほどがある!」


クドカンならではの随所に散りばめられたネタと構成の妙を存分に堪能。
めっちゃ面白い!
Netflix「離婚しようよ」の地上波アレンジ版といった印象。
阿部サダヲと吉田羊が無双していて最高。
純子(河合優実)、秋津&むっち(磯村勇斗)など愛すべき名キャラ多数。
各話のテーマをミュージカルにして歌い上げるセンスに拍手。
最終回の「寛容になりましょう」が響いた。
未来に待つ震災は変えられず切なさで終わるのかと思いきや未来に希望を感じさせての締めにグッとくる。
未知のトンネルに踏み出す市郎の好奇心が素晴らしい。

芸能界やテレビ業界に切り込むなら、芸名問題も突いてほしかったな。



「あきない世傳 金と銀」


「銀二貫」テイスト。
商いに必要なことは「誠実」と「人柄」だと伝える人情劇。
小芝風花がハマっていた。



「作りたい女と食べたい女」シーズン2


野本さん&春日さんに、矢子さん&南雲さんが加わったことで視点が複合的になりドラマ性が増した。
南雲さんがたこ焼きパクっとできたとこグッときた。
この先もきっと4人の友情は続きそう。
笑顔の多い日々になりますように!

「アストリッドとラファエル4 文書係の事件録」

毎回密度が濃くて面白かった。
新メンバーのノラが優秀。
カール(デンゼル・ワシントン似)が頼れる上司。
8話でラファエルがえらいこっちゃ。
終わるのこれ?と思ってたらちゃんと解決した。
そして終わりぎわに訪れる出来事にびっくり。
アストリッドとラファエルともに変化がやってくる・・・。
今後どうなるんだ。
テツオもニルスも、良好な関係が構築されはじめたらいなくなるなんて。
テツオもっと勉学に注力を・・・。
シーズン5はまたドラマ性が高くなりそう。早く見たい。



「ユーミンストーリーズ」


第2週「冬の終り」
藤田さんの何気なく優しい思いがよかった。
仙川さん、パート仲間の輪に入ってみんなとミルクティー飲んでホッとしてほしい。

第3週「春よ、来い」
彼岸と此岸と間(あわい)を伝える抒情的なドラマ。
「大丈夫な気がする」と思える心でいられる出会い、繋がりが嬉しい。
海辺のカフェの父子めっちゃ良かったな。
学校に居づらくなるシーンは嫌い。



「ケの日のケケケ」


あの担任あかんやろ。
「君は放課後インソムニア」っぽいし、ツッコミどころ幾つかあるけど、主人公を応援したいと思えたのはたしか。
学校内で休める場所が常設され、日常をご機嫌に感じる時間が増えていくといい。



「PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024」


おくるみに包んであげて「母ちゃん頼むな」というシーンが良かった。
あとポチタも。
心臓をポチタとして大事にするなんて最高だ。
彼と、ひなちゃん、どうか元気になってほしい。

何か起こらないとドラマが動かないとはいえ、研修医がやらかすのはもういい。

新生児を冬の北海道の外に放置するなんて最悪であるのは違いないんだけど、そうさせてしまった母親にも事情があっただろう。
子育ては母親がするものという視点が見え隠れする桃子の描き方も含めて、気になった。



「舟を編む ~私、辞書つくります~」


映画版の主役をさらっとゲストに登場させるなんて粋だ!

行き届いた演出によって配役みんな生き生きとしていた。
役柄としてみんな好きになる。

辞書編集部で働きたいと思った。

言葉に向き合う奥深さを血の通ったドラマで伝え切った秀作。

原作に無いエピソードと安堵を加えた最終回めっちゃ良い。

惜しむらくは、店頭に並ぶ「大渡海」を手にする人も写してほしかったなと。

辞書を引くことでセレンディピティ、嬉しい偶然に出会うことがある。
たしかに辞書は入口なんだ。

言葉が変わり続けるのは人が生きている証にも見える。

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