1月期に見たドラマまとめ


「ブラッシュアップライフ」

バカリズム脚本による地元系タイムリープヒューマンコメディ。

ユニークな生まれ変わり劇、面白かった。
前世の記憶を残したまま新たな人生を同じ人間「近藤麻美」でやり直す。
ポテンシャル高いあーちん、新人生の度にスキルアップ。

音声解説的な各人生の声も楽しい。

なにげない日常トークが展開される会話劇としても質が高い。
それを実現させた役者陣と行き届いた演出の功績も大きい。

とくに、安藤サクラうまいなぁ。

バカリズムの脚本うまいなぁ。

こんな生まれ変わりがあればいいなと思っちゃうし、でもそれぞれの世界線はやっぱり1度きりだから、人生の悲哀も滲んでくる。
生まれ変わりシステムはあっても、「人間」が選択されるのは低確率だから現世を油断なく生きましょう!

不意に訪れる事故死が怖い。
油断は禁物やけど、避けられない場合もあるし、それは悲しい・・・。

徳を積むとは何なんだろうね。

親しい人を笑顔にすることかな。

最後にして唯一の命を満喫することの前向きさが伝わってくるドラマだった。

人生を謳歌して讃歌とする最終話、ちょっと感涙した。

あと、エピローグの車椅子に感動した。
まさにこれなのよ実現してほしいのは!


「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」

ロースクールを舞台にしたドラゴン桜かと思いきやそこまでの熱血はなく、静かめ真面目な学園もの。

生徒同士で意見を出し合って、答えや解決策を導き出すグループディスカッションが良い。

柊木先生による講義は、人を知るための課題提出。
法曹界の狭き門をくぐり抜けることに必死になるあまり大事なことを忘れがちになるが、知識詰め込みではなく、何事にも中立な視点で事案を見ることが大切。
人のために作られた司法制度なのだから、人を知ることこそ重要。

8話の働く権利のメッセージが印象深い。
働くことは、希望や可能性に繋がる。だからこその権利。

山田裕貴の藍井先生は見た目が倫理の高柳と夜神月。。


「大奥」

ジェンダーバイアスなど、いろいろなものが伝わってくる男女逆転「大奥」。

富永愛の吉宗が最高だった。
デ○○○ンが霧散した。

大河ドラマだと長すぎ感が出てきそうだから、ドラマ10枠でちょうどいい。

シーズン2も期待。


「相棒 seson21」

最終話は、2週かけるほどの内容では・・・。
殺されてやむなしと思わせる暴君の設定は安直に感じた。

今回のシリーズで良かったのは、第4話「最後の晩餐」、第5話「眠る爆弾」、第17話「定点写真」。

冠城亘が警視庁を退職し、杉下右京の新たな相棒となったのは亀山薫。14年ぶり!

原点回帰というより行き詰まり感が見えているなぁ。
そろそろフィナーレを迎えても良いのでは。


「リバーサルオーケストラ」

邪魔が鬱陶しかった。
文化を政争にするんじゃないよ。(ツダケンのイメージが・・・)

そこを除けば、わりと好きだった。

門脇麦の初音の明るさ、跳ねるような軽やかさが良い。

オーケストラが登場するするドラマは「のだめカンタービレ」以来かな?

音楽に触れる文化がまちに根付くっていいな。


「100万回言えばよかった」

安達奈緒子の人間を描く脚本と、表現力に長けた3人の俳優が、喪失感と生命力をみごとに。

もう会えない切なさが痛いほど伝わった。つらい。
8話のキスシーンがすごく素敵だった。

最終話のお別れタイムがなんとも沁みる。
前を向くための束の間の再会。

こんな奇跡、実際でもあるといいな・・・。








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