「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」観た。

監督:ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート
出演:ミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァン、ステファニー・ス―、ジェイミー・リー・カーティス 他
上映時間:139分


コインランドリーを経営しているおばちゃんが、マルチバースでカンフーに目覚めて人類を救う!

(゚Д゚)ハァ?な設定。

観ている間も顔は(゚Д゚)ハァ?になってた。

変な映画!


奇妙な世界に放り込まれ、設定を理解しながらついていく。
その細部に小ネタが何個も仕込まれていて、混乱を緩和。

「レミーのおいしいレストラン」わろた。
足の臭いで正気に戻すのは、しんちゃんパパだな。

騒乱に慣れてくると、”1人じゃない!”に気付いてハッとなる。( ゚д゚)ハッ!

そこからは愉快な奮闘に身を委ねて満喫。


Marvelのマルチバースはなんでもありで命の重みが薄くなって何だかなぁと飽きてきたところだったけど、こんな設定なら素晴らしい。

よく思いついたなぁ。

Marvel映画以外でもどんどんこういうの出てきてほしい!


各自分(いろんな世界の自分)が、この世の自分に自信を与えてくれるなんて最高か!

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(Everything Everywhere All at Once)「あらゆるものが、どこでも、いっぺんに」!!!

絵本「おおきなかぶ」のような支え合いの心強さも感じた。


暴力が施術になるクライマックスに胸熱。


優しくあろう。
赦しあおう。
そこから平和が始まるんだから。


家族ファーストの危うさも垣間見せながら、家族が幸せだと日々が充実するよと伝えるホームドラマ。


大局観な視点、広い視野と心を持っていれば、きっと厳しい世の中を進んでゆける。


いるかもしれない他の世界線の自分のためにも、この世をちゃんと生きるって大事なのかも。


観終わって時間が経つと、洗濯された衣服のようにシャキッとする心持ちになって、妙に元気になりカンフーポーズをキメたくなる。


キー・ホイ・クァンの好演が嬉しかったなぁ。

「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」や「グーニーズ」以降はしんどい日々だったそう。
再びの脚光に拍手!
これからもいろんな映画に出会えますように。


主人公のミシェル・ヨーは出ずっぱり。
アクションのかっこよさは言うに及ばず、主婦から映画スターまで多彩な顔を見せまくって、すべてのエヴリンの物語を観たいと思わせた。
圧巻の存在感。


役者と作品の質の高さを味わえる不思議でユニークなノンジャンル映画。

面白い!




この記事が参加している募集

映画感想文

サポートしていただけたら嬉しいです。(小声)