「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」観た。

原題:Black Panther: Wakanda Forever
監督:ライアン・クーグラー
出演:レティーシャ・ライト、ルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラ、ウィンストン・デューク、ドミニク・ソーン、マーティン・フリーマン、アンジェラ・バセット 他
上映時間:161分 公式サイト


「ブラックパンサー」(2018)の続編。

海の王国タロカンの襲撃に立ち向かうワカンダの奮闘を描く。


悲しいことに、主人公役のチャドウィック・ボーズマンが2020年に急逝。
しかしリキャストやデジタル俳優を使わず、続編を制作。

オープニング〜タイトルバックに泣く・・・(T-T)


なんと、ヴィブラニウムを有する国がワカンダ以外にもあった!

海底の国タロカンの住人がアバター、アクアマンな見た目で新鮮味に欠けたが、争いのない水中に安住の地を求めた歴史語りが現代社会への嘆きにも繋がり、苦難の先に築いた国の壮麗が失わせてはいけない場所であることをズバッと提示

それなのに両国を戦わせる方向に進んでいく・・・。

その嘆息を連ねたら、やっぱり激突・・・。

争わないで!
としか思えない衝突だから、どんなにアクションシーンが優れていようと興奮はしない。

あーもう!しかない・・・。


そりゃそうなるだろう通りの決着にたどり着くまでが長いよ。


ナキアのあのくだりは仄めかす程度(物陰から顔を覗かせるとか)にしてもよかったような。

せっかく決意を固めたシュリが気の毒に見えた。


今年イチかっこいい予告編ほどの胸熱を得られなくて残念であったが、他のMCUヒーローを登場させず、布石を置くポストクレジットのゲスト出演も無しで、ティ・チャラの追悼に時間をかけた構成は巧み。

泣かせる演出に走らない点が好印象。

喪失感を胸に抱えたまま新たな明日を築いてゆく継承のドラマがドラマチックで鮮やか。


シュリ、オコエ、リリーたちの今後の活躍には期待しかない!

タロカンとはもう戦わんといてね。




109シネマズ大阪エキスポシティにて






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