「ラストマイル」観た。
監督:塚原あゆ子
出演:満島ひかり、岡田将生、ディーン・フジオカ、阿部サダヲ、火野正平 ほか
上映時間:129分
塚原あゆ子監督&脚本の野木亜紀子によるテレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」と同じ世界観を有するシェアード・ユニバースの映画。
連続爆破事件に直面する物流センターの舟渡エレナ(満島ひかり)、梨本孔(岡田将生)。その事件を捜査する4機捜の伊吹と志摩たち、UDIラボの三澄と中堂たち!
「利益至上主義」「ドライバー不足」「再配達問題」「大手企業の横暴」などニュースでよく見る問題のギュッとしてグイーっと絞ったような物語。
飽和社会から生まれた事件を通して消費社会のひずみを突きつけるスリリングに満ちた社会派エンタメ。
ラストワンのピンチ、ハラハラして死にそうになったよ。
えらいこっちゃー!と血の気が引いた。
品質のいい家電!
伏線回収の見事さに胸がいっぱい。
4機捜の伊吹と志摩が登場するシーンに興奮。
登場人物みんな人物描写が立っていて、それぞれを主役にドラマが広がりそう。
ドライバーの父子、シングルマザーの母娘、病床の患者、羊急便の八木さん、エレナと孔。
彼らの今後にホッとする日々が多く訪れますように。
もはや生活の一部として欠かせない物流。
商品の注文から配達までの間に関わる人たちの労働環境の改善は必須だろう。
「何もしない」を選択し続けると水面下でひずみが蓄積していくばかり。
この世は常に爆弾を抱えているのかもしれない。
便利さに浸ってしまうことはマジックワードに盲目になるのと同義。
その流れに棹さして立ち止まることも、時には必要かもしれない。
荷物が届く最後の区間を意味する「ラストマイル」への感謝を持ち続けたい。
4機捜やUDIラボのメンバーが変わらず仕事している姿、めっちゃ嬉しかった。
ドラマの続編が生まれてほしいなぁ。