「ヘルドッグス」観た。

監督:原田眞人
出演:岡田准一、坂口健太郎、松岡茉優、北村一輝、MIYAVI ほか
上映時間:138分 公式サイト


深町秋生の小説「ヘルドッグス 地獄の犬たち」を映画化。

暴力団に潜入した元警官と無軌道なヤクザが組む!


期待に応える安定感で本編を引っ張る岡田准一と松岡茉優、

坂口健太郎のワイルドも似合っていた。
悲哀も帯びているから、ただの狂犬ではないところがいい。

歌うまい熊さんの吉原光夫も見どころ。

インテリヤクザを演じたMIYAVIのハマりっぷりが見事だった。
堂々とした佇まいから発するカリスマ性がすごい。

彼をキャスティングしたことは大成功。


俳優陣は期待通り。
アクションも同じく。

ただセリフが全編聞き取りにくかった。

そこが響いて状況を捉えにくく、置いてけぼり感がある・・・。


3人の同時決行パートが展開する終盤は見応えあり。
だけど、締めがいまいち。

そこまで2人の間にあったらしい絆が伝わってこなかったし。

過去に悲劇を抱える兼高(岡田准一)と心に傷を持つ室岡(坂口健太郎)。
それぞれの思いを磁力として息ぴったりな相棒となってゆく様をちゃんと積み重ねてほしかった。


アンダーカバー(潜入)の地獄感や哀愁も薄めで残念。


ろくでもない世界に嫌気をさしすぎて、その嘆息が全身に染み付いているような兼高。
何事にも動じない彼の今後が気になる。

安息が訪れますように。





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