「ウエスト・サイド・ストーリー」観た。

原題:West Side Story
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー 他
上映時間:157分 公式サイト


ブロードウェイミュージカル「ウエスト・サイド物語」の映画化。
1961年の映画版は有名。

そんな不朽の名作をスピルバーグ監督が新たな息吹で現代へ!


リズミカルな幕開けから胸が躍り、ダンスパーティーで気分高まり、初々しい一目惚れを見守って、劇的な終幕へ。

子どもに銃を渡すなよ・・・。

そんなに歌い踊れるんやから、日々のもやもやを発散できるやろ・・・。

アンセル・エルゴートとレイチェル・ゼグラーが、トニーとマリアを素敵に映し出していて輝いていた。

 アンセル・エルゴートは、大谷翔平君とティム・ロビンス似。

レイチェル・ゼグラー歌うま!

リフも悲哀を滲ませていて印象を残す。

新キャラのヴァレンティナを演じるのは、1961年版でアニータを演じたリタ・モレノ。

出番が多くて、準主役級。
眼差し、姿勢が凛々しくて!

私そういえば過去に同じようなことを経験したわね。

リタ・モレノだからこそ、そんなことを思っているんじゃないかと感じさせ、長年変わらない対立への嘆きに厚みをもたらしていた。

独唱がひじょうに印象的。

若者を諭す大人の不在は悲しい。

全編にわたって画作りに長けたスピルバーグの手腕が冴え、カメラの存在を感じない自然な寄りと引き、陰影と光を巧みに演出する照明が素晴らしい。

開発を重ねて変わりゆく街並みを背景に、対立するばかりの不毛と、愛を信じる強さのコントラストを色濃く浮き彫りに。

一目惚れや、明日への希望など、ちょっとしたことで反発力は弱まるはず。

共に生きてこそ、未来はある。




「ウエスト・サイド物語(1961)」

街並みの光と影をとらえたオープニングの空撮が示唆的。
生きづらさを抱える者たちが、名曲に心情を乗せて躍動するシーンが美しい。
理解者、ちゃんとした大人はドクしかいない悲しみ・・・。



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